モントリオール国際音楽コンクールのセミファイナルが終わり、一息ついています。この数日間は、執筆と早朝のコンクール鑑賞が忙しく、デスクワーク中心だったので、運動不足と寝不足です。座りすぎでおしりが痛いです。

 

さて、今日は数日前にYouTubeチャンネルに公開された、hr響の演奏会(2024年3月15日の公演、写真)を鑑賞していました。演奏会の前半にはマリア・イオウデニッチ(バイオリン)をソリストにむかえた、バーバーのバイオリン協奏曲が演奏されました。私は第2楽章の演奏が良かったです。楽章冒頭のオーボエのソロ演奏と、それを繰り返すバイオリンソロの演奏が、インスピレーションを掻き立てられる芸術的なパフォーマンスだと思いました。

 

 

やはりバイオリン協奏曲は、こうあるべきだといった音楽的な対話(ソリストとオーケストラとの)が随所で聴かれました。流石にhr響の演奏会だと思います。第1楽章の突き刺さるような表現や第3楽章の同調性などは、日本のオーケストラやベルリンフィルなどの方が上手いと思いますが、hr響の独自の良さも感じる演奏でした。ソリストの演奏は、芸術的で、技術的にもハイレベルだと思いますが、バイオリニストのヒラリー・ハーンやギル・シャハムの演奏の方が上回っていると思いました。(アンコールのバッハを含め。)しかし、若手のバイオリニストでこういう音楽家がいるのだと知るきっかけとなりました。私が知らないだけかもしれません。

 

さらにhr響のファンとしては驚くべきことを発見しました。(笑)hr響のバイオリニストのあやこさんが、右手に輝るものをしていました。おじさんは、彼女が幸せになったのだと喜ぶ半面、なんだか寂しい気持ちになりました。動画にはそれがくっきりと映し出されていました。多分意図的に映るようにしたのだと思います。私はバーバーの第2楽章のような気分でした。お幸せに!

 

そんなことで、今後はモントリオール国際音楽コンクールのファイナルを鑑賞する予定です。鑑賞後にまたブログを更新します。