ヴェルディの作品はオペラが中心で声楽部分が素晴らしい事は議論の余地がない。

しかし、弦楽器を弾く者からすると、ヴァイオリンの用法は見事、例えば

仮面舞踏会でのヴァイオリンのソロ、椿姫の前奏曲でのヴァイオリンの音域と

ヴァイオリン内それぞれでの和音の配置、リゴレットではチェロのアルペジオ、

オテロやレクイエムでは、金管楽器を含めたトゥッティでの上行音型、下降音型の用法

、さらに楽器間の配置の巧みさ、オーケストラ各声部がよく響く音域に配置し、

ストーリーに合わせた調性の選択の適切さなどなど

見事と言うしかない。