前回、親兄弟などのソウルメイトについて話をしましたので中学になった時からの話をします。
DA君は、同じクラスのA子さんを好きになりました。
初恋です。
A子さんは、クラスのマドンナです。
A子さんは、可愛くて温和しい性格です。
DA君は、温和しいため告白など出来ません。
他の男子が、A子さんに告白するのを遠くから見ているだけです。

 サッカー部に所属しているDA君は、練習を終え帰宅します。
防波堤に腰を下ろし夕日を眺めるのが好きです。

「DA君」

 振り向くとA子さんが笑顔で見ています。

「毎日、夕日を見に来るのね」

 DA君は、ドキドキして直ぐに返事が出来ません。

「うん、夕日を眺めていると元気になる気がするんだ」

 A子さんは、隣に座り夕日を眺めます。

「ホントだ。清々しく感じるね」

 10分後、日が沈みます。

「沈んだね。また明日」

 手を振りA子さんは、立ち去っていきます。
DA君は、夢を見ているようです。

 晴れていて夕日が見られるときには、A子さんが防波堤へと来ます。

「DA君は、将来のことを考えているの?」

 突然の問いに考え込みます。

「D先生にあこがれているんだ。今のところ先生かな?」
「え!私も先生になりたいと思っているの」

 中3の卒業前のことです。

「DA君、防波堤で待っているね」

 防波堤に行くとA子さんが待っていました。

「私ね。お父さんが転勤になって隣の県に引っ越すことになったの。メールちょうだいね」

 驚いて言葉が出ません。

「大丈夫?」

 我に返り返事をします。

「うん、メールするよ」

 卒業と同時にA子さんは、引っ越していきました。
 

 

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 高校生になったDA君は、サッカーに夢中です。
A子さんの事を忘れるかのようにサッカーをします。
レギュラーになり練習もきつくなっていきます。
A子さんから、レギュラーおめでとうとメールが届きました。
練習が忙しくメールの数が減っていきます。
卒業前になると殆どメールが来なくなりました。

 大学にはいると勉強を頑張ります。
中学の教師になりたいと言う夢を叶えたいためです。
その頃になるとA子さんの事を忘れていました。

「DA君、話があるの。講義が終わったら、中庭で待っている」

 DA君を呼び出したのは、同じ学問を学ぶK子さんです。
中庭に行くと告白されました。

「私と付き合って下さい」

 K子さんは、美人でスタイルも良く憧れる男子も大勢います。
DA君は、何故、自分に告白するのか理解できません。

「K子さんは、もてるのに何故、僕と付き合いたいのか、分からない」

 K子さんの顔が赤くなります。

「だって・・・DA君は、イケメンで身長も高く格好いい」
「ごめん。僕を容姿で判断しているのなら無理だよ。格好いい人は、沢山いるよ」

 DA君は、その場を離れていきます。

 数日後、K子さんは、DA君を呼び出しました。

「この前は、ごめんなさい。自分で言うのも恥ずかしいけど私、もてるの。だから、振られた事なんて無い。DA君に断られショックだった。私ね、見た目が全てだと思っていた。誰にも負けない自身があった」
「ごめん。僕には、容姿なんて関係ないんだ。相手を間違えている」
「うん、DA君に言われて気がついたの。それから、毎日、DA君を見てきた」
「僕を見ていたんだ」
「DA君は、誰にでも優しい。私や周りの人は、自分のことだけを考えている。付き合ってなんて言わない。仲良くして欲しいの。DA君の優しさを教えて欲しいの」
「分かった」

 それから、K子さんと過ごす時間が増えてきました。
大学を卒業した二人は、中学の先生になり忙しい毎日を過ごします。
同じ県内の学校なのですが、離れているため会うのに1時間かかります。

「女神様、これからが本番になるのですね」
 そうです。
学校は、社会人になるための基礎を学ぶところです。
「家族、A子さん、D先生、K子さんは、ソウルメイトなのですね」
 はい、ソウルメイトです。

次回に続く

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