話を元に戻します。
ABさんが、2年生になった頃、隣にK君の家族が引っ越してきました。
K君は、同じ2年生です。
引っ越してきたばかりなので一緒に登校することになりました。
ABさんは、K君にクラスが決まっているのか聞きました。

「分からない。職員室に来るようにと言われている」

 教室にはいると転校生が来ると騒いでいます。
しばらくすると先生が、K君と教室に入ってきました。

「静かにして下さい。今日からこのクラスの仲間になるK君です」

 K君の席は、ABさんの隣です。
ABさんは、K君に学校のことクラスのことなどを教えます。

 中学になるとABさんは、好きな男子が出来ました。
隣のクラスのBK君です。
サッカー部に所属していてイケメンです。
バレンタインデーに告白して付き合うことになりました。
高校生になっても仲良しです。
ABさんは、保育士になるため短大へと進学しました。
BK君は、大学へと進みます。

 ここまでは、何処にでもある話です。
「これから、本格的な人生になるのですね」
 そうです。
 

 

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 ABさんは、短大を卒業し保育士として働きます。
休みの日は、BK君とデートを楽しみます。
言葉には出さないのですが、将来結婚しようと思っています。
職場では、可愛い子供達に囲まれ幸せな日々を送っています。

 休みの日、一人で買い物に街へと出かけたときです。

「あ!BK君だ」

 駆け寄ろうとしたときです一人の女性が、BK君に近づくと腕を組みました。
突然の出来事に身を隠し二人を見守ります。
腕を組み笑顔で歩く二人は、誰が見ても恋人同士です。
ショックでどうしていいのか分かりません。
自宅へと急ぎます。
電話で訳を聞こうとしたのですが、勇気がでません。

 翌日、仕事に身が入りません。
いつものように笑顔を出すことができません。

「先生、どうしたの?頭が痛いの?」

 園児に聞かれ我に返ります。

「大丈夫よ」

 笑顔で答えるのですが、いつもと違います。
週末になりBK君と会うことになりました。

 BK君は、公園のベンチに座って待っていました。
何も言わず隣へ座ります。

「どうしたんだ。疲れているのか?」

 BK君の言葉に首を横に振ります。

「先週の日曜日、女性と腕を組んで歩いているのを見たの」
「そうか・・・高校生の時、同じクラスだったM子さんだ。同じ大学なんだ。ABと過ごす時間よりM子と居る時間が長くなり好きになって声を掛けた」

 BK君の言葉にM子さんの事を思い出していました。

「君に別れようと言い出せなかった」
「酷い。結婚しようと思っていたのに」

 ABさんは、急いでその場を離れます。
家に戻ると自室で泣き崩れます。
数日間、仕事を休み部屋から出ることが出来ません。
BK君と腕を組んでいたM子さんが許せなくなってきました。

「M子が居なければ、幸せだった」

 時間が経つほどM子さんが憎くなっていきます。

次回に続く

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