どうしても見たい映画があって、
久しぶりに横浜の桜木町へ。
桜木町といえば、
ずっと行ってみたかったスノードーム美術館があるところ。
せっかくだから映画の後に寄ってみよう、そうしよう。
ランドマークタワーに続く道をてくてくと歩く。
どこだ、どこだ？
美術館らしき姿がぜんぜん現れない。
あ、
あった。
こじんまりと佇むその姿は
美術館というよりちいさなお店。
さっそく中に入ると
所狭しと飾られたたくさんのスノードームたち。
わくわくしながらひとつひとつを丁寧に見てまわる。
まあるいガラスの中にひろがるそれぞれの物語が
なんとも愛らしい。
エッフェル塔やバレリーナ、
ちいさなうさぎに子鹿たち。
マイクを手にしたエルヴィス・プレスリーのドームには
雪の代わりにちいさなレコード盤が降ってくるという
むふふと笑ってしまうような遊び心が。
手にとってもだいじょうぶなコーナーに置いてあるスノードームの
ひとつひとつに雪を降らせてはうっとり眺めたりしていると
あっという間に時間が過ぎてゆく。
ふと、
年代物が並べられている棚の中におもしろいものを見つけてしまった。
ウィスキーのような色をした液体の真ん中に黒いドレスを着た女性。
ぱっとした派手さはないんだけど、高貴な感じが漂うそのスノードームは、
その昔、
ジャンポール・ゴルチエが販売したというスノードーム型の香水だった！
ドームの下の方についているボタンを押すと香水が出てくるんだって。
すてき。。
＊香水の画像はお借りしました＊
「使えば使うほどスノードームとしての機能が失われていく」
と書かれたキャプションになんだかぐっときてしまった。
おしゃれもしたいし、遊んでもいたい。なんて、
そんな都合良くはいかないですのよ、ほほほほほ。
と、ドームの中のご婦人が笑っているような気がしてどきりとする。
そんなことを考えながらうろうろと歩き回っていると、
「スノードームの中の飾りは実際に見えているよりも少し小さいんです」
という説明書きが。
へええ。そうなんだ。
我が家にもいくつかお気に入りのスノードームがあるけれど
中の子たちは実はもうちょっとおチビってことか。
むふふふふ。
楽しい気持ちで美術館を後にしたのでありました。
＊今日の出演者＊
スノードームの中にいる段ボールの子たち。
エルヴィス・プレスリー気取りでドムの中で歌っている怪獣ビリー。
ゴルチェのスノードーム型香水の横でうっとりしている段ボールのハエくん。
ドームから抜け出るとちょっとおチビなしずくくんを横目でみつめるとぽんくん。
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