段ボールアートを始めて、はや10年ほどが経とうとしています。

 

創作のパートナーである忠臣の自宅を、

作品制作のための作業場としているのですが、

 

わたしたちは

この場所を二人の「大使館」と呼んでいる。

 

本当は、

 

毎日、

毎日毎日

 

ここで、

 

作品を作ったり、

作品を作るのに絶対に欠かせない

「栄養補給」と呼んでいる会話をたくさん交わしたりしていたいのですが、

 

一歩外界に出ると、

 

すぐに暗黒面(ダークサイド)にやられてしまう。

 

 

 

電車に乗ると

みんなおんなじ表情をしたスマホ怪人たちに取り囲まれ、

 

ビルのトイレに行くと

まだ使ってないのに「きれいに使ってくださってありがとう」

という不気味な貼り紙に脅かされ、

 

横断歩道で信号待ちをしていると

マリオの格好をした恐ろしい軍団たちが車体の低い車に乗って

通り過ぎていく。

 

 

外の世界は、

平坦なのに騒がしくて、

とってもこわい。

 

でも、

一番こわいのは、

 

そんなざわざわに勝手に腹を立てて

とげとげでいっぱいになってしまう自分なのでありやんす。

 

 

「大使館」に戻っても、

しばらくは心と体が仲良く交わってくれないのですが、

 

あたたかいカフェオレを飲みながら相棒と言葉を交わしていると、

感覚が、知っている位置に落ち着いてくれる。

 

そういえば、

俳優の香川照之さんが

 

「枝に登るほど下りたくなくなる。見栄もプライドもあるから。

 でも枝が間違いだと気付いたらすべてを捨てても、

 自分の幹に戻ることが大切だと思う。

 枝から枝には飛び移れないから」

 

と、話しておられた。

 

そっか。

戻るべき「幹」がわかっていると、

ダークサイドだって怖くないのだ。

 

 

 

大好きな椎名林檎さんが

「ジユーダム」という歌の中に、

 

「正直にならなきゃそう最後にはきっとひとつしか選べない」

と綴っておられますが、

 

最後にはきっと「幹」に戻るしかないというわけですな。

 

 

そんなこんなですがまずはもう、

 

 

「生きてりゃもう御の字」

 

でござる。

ちゃかちゃん。

 

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