普段私はチップスター事件を気にかけることはなかったのですが、EFTをしてみると思いの他深くて、終わったと思っても翌日になると同じ内容が顔を出し、再びEFTをするというのを繰り返しました。


芋づる式に色々な過去も思い出したので、それらにもEFTをしていました。


浮上してきたものは、片っ端からEFTをしようと思っていました。

 

感覚と言葉の連動が面白かったのと、「ふとした時に思い出す、今さらどうすることもできない恥と感じる過去のあれこれに対し、打つ手があるというのは、私にとって希望のようなものでもあったからです。

やる内容が多くて、気が遠くなりそうになる日もあれば、とっちらかる日もありました。

 

でも、いわゆるネガティブな思考や感情に伴う、感覚を言語化してありのまま認めるやり方は一貫していたのです。

 



量質転化という言葉をご存じでしょうか。


これは「一定量を積み重ねると質が上がる」という意味です。


やみくもに量をこなすのではなく、「基本を押さえた上で、様々な出来事に対する、自分の思考や感情などをありのまま認めること」で、いろいろな使い方ができるのだと気づいたのです。

アイホージュのEFTタッピングは、セットアップフレーズ(EFTで使う言葉)が決まると、自動的にリマインダー(EFTで使う言葉)も出来上がります。


要は同じ言葉の繰り返しで単純なのですが、実はいろいろな仕掛けがしてあるのです。

例えば

  • 視点を外から内へと変える
  • 事実と思考・感情の区別をつける
  • クライアントさんが自ら躓きに気づけるようにする
  • 今まではそう思わなかったけれど、自分の動きが何か変と気づく
  • 頭と心(感覚)を合致させる
  • 自覚のない無意識の動きを知る
  • 満たされていない何かを満たす

など。

これらの仕掛けは、同じ繰り返しの抱き合わせで、効果を発揮するようになっています。

私はもともと悩みは自分で解決したいと思っていたので、一人でできるのはとても魅力的でした。


だから当初からクライアントさん達にも、「お一人でできるようになること」を念頭においた取り組みをしたいと思っていましたし、今もそれは変わっていません。

 

量が必要であることを面倒に思われるかもしれません。

 

でも、つまづきが生じる対処方法をうまくいくと思い込んだまま10数年、20数年、30数年と出来事を変えた状態で使い続けているのに、1回のセッションや講座などで、何もかも一気に変えられるでしょうか。

 

仮にそれができたとして、この先もずっとその変化を保ち続けられるでしょうか。

 

実はつまづきが生じている状態では、このことについては頭では不可能だと判断できるのですが、心(感覚的)には可能だと感じるはずなのです。

 

これを直感と捉えて

  • 一発逆転
  • 何もかも思い通り
  • 奇跡

などを求めてしまうと、その先に待っているのは躓きのループであり、いつまで経っても抜けられませんし、時間・労力・お金・人間関係・居場所・存在価値・自己肯定感のロスが連動して起こります。

 

このようなことに気づいて立て直していくためにも、基本を押さえた一定量の積み重ねが必要なのでした。