ハイハイは赤ちゃんの筋力トレーニングです!そして早い時期からの一人歩きはO脚の元!? | 体の悩み解決ブログ

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直立して立っているロボットなど、たまに子供のおもちゃを見るととても懐かしい思いがするものです。あるいはイライラした感覚を覚える方もいるかもしれません。自分がまだ未熟なのではないか、といった感じにも似ています。赤ちゃんの頃におもちゃを見てそれに近づきたいと思ってもなかなか手が届かずにイライラしていたら、親からハイハイの練習を覚えさせられたり、片手で触ろうとしてバランスを崩してしまう、、かなり多くの人が記憶していると思います。


赤ちゃんはハイハイで何を学ぶのでしょう?自分で体を支える方法、そしてそのことを進歩させて体を移動させること、次第におもちゃを持ちながらハイハイするなど、どんどん自分の身体を道具として認識できるようになります。筋肉を鍛えることまではっきりと意識しませんが、練習量を増やしてもっと色々なものを掴みたいと思って行動を始めます。


ハイハイは足の筋肉を充分に鍛えるための大切な運動です。タイミング悪く自立してしまうと、つまりハイハイが不足して立つのが早いとどうしても足の筋肉、とくに内側の筋肉が弱ったまま育ってしまいます。つまりO脚の大きな原因がこの早期の二足歩行にあります。


ハイハイ以外では寝返りやお座り、つかまり立ちなどの課程がありますが、赤ちゃんにも色々で間を飛ばしてしまう例も多いと言われています。場合によってはハイハイをまったくしない例もあるそうです。ハイハイは腕が鍛えられますが、這う際にはやはり足の内側もよく使います。方向転換でも足を入れたほうが早くなることを覚えていくと内転筋が強くなって、立ってもバランスよく立ち、歩き方もスマートな状態が維持できます。


ハイハイをしない原因は何か、まずはスペースの問題があります。住環境として広々とした間取りではなく狭い空間の中では、すぐにつかまり立ちをしてしまう、またおもちゃもそばに置くしかない、となると自分からハイハイしたくなるチャンスがまるでありません。


ハイハイをするまではよくても、できるだけ早く歩けるようになってほしい、と考えるとまたミスが起こります。ハイハイをしているのを見て歩けるようになりたいのだろうな、と思うのはしょうがないことですが、ここは考え方を変えて赤ちゃんをより健康にするためだ、と意識するのが妥当です。早い時期に歩くと免疫力も低下し、細菌類もより多く体内に取り入れてしまいます。哺乳期間が2年とすれば、2年以内で1人歩きすれば充分なのに対して7ヶ月で歩かせてしまう、これはやはり早すぎますし、最低でも1年は歩くべきではない、という意見がかなり多くなっています。


もっとも悪いのは歩きたいしぐさをしているからではなく、強制的に歩かせること、例えば無理に歩行器に入れてしまったり、手押し車を与えたり、バランスも何もなくすぐにでもO脚の癖が身についてしまいます。準備が出来ているサインだとわかればそれはそれで的を得たタイミングですが、日本人は特に早く歩かせたがると言われています。成長が早いのを親戚に見せて喜ばれたい方もいれば、早く歩くのは健康の証拠だ、という考えが定着しているケースもまだ多いようです。


ハイハイの姿勢は大人になってからはほとんど取りませんが、転んでしまった場合に咄嗟に手を出して支えることができなかったり、やはり転びやすくなるとも考えられます。赤ちゃんもお座りから急につかまり立ちに移行すると、つかまるものが不安定でよろけ、そのまま顔からぶつかってしまうでしょう。


親がいっしょにハイハイをしてあげることも大切です。ハイハイが楽しくなればいいのですが、歩いている親を見ていれば赤ちゃんもはやく立ちたくなります。いっしょにおもちゃを取ってそのまま座りこんで遊んであげたり、ハイハイの競争をしてあげるなどすればかなり効果が出ます。


ハイハイをしなかった子供は小学校に入ってからたくさんの影響が出るそうです。腕の力が弱い、上下肢をばらばらに動かせない、反射神経も弱くてバランス感覚に疎いなど、やはり成長するにつれてO脚以外にもデメリットは相当ありそうです。


また実際には色々な赤ちゃんがいます。ハイハイしなくても運動が出来たり、運動は苦手でも手が器用、あるいは勉強が出来るなど、様々ですが、歩き出すのが早い場合は平均して筋力が弱いようです。どうしてもハイハイは残酷に見えて、早歩きはスマートに見えてしまいますが、1年や2年の時期ですので、しっかり管理すべきだと思います。