早朝高血圧について | 体の悩み解決ブログ

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早朝高血圧は、50歳以上、特に70歳以上の年配者に多く見られる高血圧症です。
安静にしていたとしても、朝の5時~7時頃になると急に高血圧になるのです。普段、夜間に低くなっている血圧は正常値であっても朝目覚める時には上がる傾向があります。日中の活動に備えて血液を体全体に巡らせている為なのですが、早朝高血圧はその血圧上昇が急激に起こるのです。


高血圧は心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことがありますが、その発作が起こり易いのが朝方だと言われています。朝の時間帯に心筋梗塞や脳卒中を引き起こすのは他の時間帯に比べると3倍ほど多いと言われています。これに早朝高血圧が関係しているのではないかと注目されているのです。早朝血圧で脈拍が早くなると、血管内部が傷つきやすくなります。それと同時に交感神経の働きからノルアドレナリンというものが放出され、血小板を活性化させて血管の中で血液が固まり易くなってしまいます。こういったことから早朝に心筋梗塞などが起き易いのです。


朝起きてすぐに血圧を計測し、収縮期血圧(上)135mmHg/拡張期血圧(下)85mmHg以上であった場合は早朝血圧の可能性があるので注意が必要です。


早朝高血圧を治療するには、生活習慣の改善や運動を行い血圧が下がらない場合に降圧薬を服用することになります。早朝高血圧の際は薬物療法として朝の血圧を上げてしまうことに効果的な薬と、24時間効果が続く薬を用いられることがあります。まずは1種類の薬から開始し、その効果を観察します。それでも効果が現れにくい場合には、種類の違う薬を組み合わせたり回数を増やしたりという治療を進めて行きます。まずは家庭での血圧測定が必要になってきます。継続的に早朝の血圧測定を行うようにしましょう。