子供の腰痛が増えています | 体の悩み解決ブログ

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子供を持ったことが無い方にとっては、"かなり意味不明"、とも言えるのが、子供の腰痛です。しかし、最近は腰痛を持っている子供が増えています。骨の成長も早く、昔と比べたら運動能力もかなり上がっている、ともよく言われますが、場合によっては体力の低下する早さも極端であり、骨の弱体化や筋力不足によって怪我や病気になる子供が多くいます。


また主には2種類の腰痛があります。まず1つめはハードなスポーツをすることが原因の腰痛です。ボールを追ったり、他の子供とハードにコンタクトするようなスポーツをすることで腰に過度の負担がかかり、腰は徐々にダメージを蓄積してなかなか治癒できない状態になります。


スポーツで怖いのが脊椎分離症という病気です。腰の脊椎骨に頻度が高い病気で、骨の連結が疲労骨折によって分離してしまうものです。またヘルニアと同様に5番目の腰椎にもっとも頻度が高く、サッカーや野球、レスリングなどでもよく起こります。分離症が出てもそのまま大人になるまで何も異常が無いように成長する場合もありますが、成人以降になってすべり症に発展したり、慢性腰痛症で悩んでしまう可能性も大です。


また分離症の場合は腰を反らすと痛みが強くなりますが、これとは逆に前かがみになると痛みが強くなるのが椎間板ヘルニアです。小児の椎間板ヘルニアでは坐骨神経痛や下肢のしびれや麻痺などはありませんが、痛みが強くなると手術を検討する場合もあります。子供のうちから椎間板ヘルニアになったら大変です。まだ椎間板自体がごく柔らかく、かつ老化にも至っていない段階ですから、その後の椎間板の状態がどうなってしまうか、若いのに動作が緩慢な傾向も強くなりますし、常に再発しないようにケアしなければなりません。


スポーツクラブなどに入って若いうちからスポーツの基礎を身につけたり、精神的に強い子供にしたくてレスリングをさせる、という親も増えているようですが、やはり過度のトレーニングは無駄な結果を招かざるを得ません。これに加えて勉強もしっかり毎日~時間、となればクールダウンする暇もなく、だんだん精神にも悪い影響が起こりますので、休みも充分に与えたり、食事でストレスを補うなどの対応策も必要です。


もう1つの腰痛は、肥満に代表される運動不足による腰痛です。つまりスポーツとは可逆、子供には大きく分けて2つ腰痛タイプがあると言えます。現代の子供の肥満はかなり深刻のようです。小学校の学級、40、50人程度のクラスの半数が肥満を注意されているケースも多く、子供のうちはまだ骨が成長していても、大人になってからひどい腰痛にかかり、そのままやる気もなにもない、という状況にだけはならないように注意すべきです。食事に気をつけるためには大人がいかにその食事がいいものか、おいしいものなのかを教えてあげることが効果的です。親が嫌いなものを子供が食べるはずはありません、子供に教えてあげるための最善の策を意識しなければなりません。


運動不足の場合は姿勢もやはり影響します。インターネットオークションを毎日チェックして目当ての商品を親に落札してもらう子供も多くいますし、テレビゲームをしないと頭が変になりそう、という子供もいます。また勉強にも姿勢の悪化は当てはまります。大人や友人の真似をして頬杖をついたり、猫背、補助具を使用した極端な前かがみなどの姿勢になっていないかどうかをチェックし、また注意する場合は適切な姿勢を教えるようにすることが大切です。もっと~して!という言い方がとても一般的ですが、子供はそのようにすぐに意識してしまいます。つまり猫背が今度は極端に胸を張った姿勢になったり、あるいはそんなことは無理と承知しているから姿勢を正さなくなってしまいます。もっと背筋を伸ばして!といっても何もできないのが普通なのです。


その他には心因性の腰痛も考えられます。心因性の場合は何かと不便な面が多く、ストレスが溜まっていてもそれが何なのか口にも出さず、そのまま溜め込んでしまう例も多くあります。大人に言っても大人は違う世界に住んでいるから、と判断してしまいがちです。親が子供を信じることは簡単でも、子供にとってはまだ精神的に未熟な面が多いものです。できれば専門医に診てもらったり、とにかく素人判断だけはしないように心掛けることが大切です。心配事がありそうであれば、それを解消させるために相談を持ちかけるのではなく、逆に楽しいことを勧めるのもよい方法です。おいしい食事を与えてパソコンも買ってあげたとしても、何も発散できないでいる子供は多くいます。適度な運動を伴ったレクリエーション、これが基本かもしれません。筋力を鍛えれば姿勢の矯正にも効果がありますし、リラックスするためにも運動は大切です。


スポーツのしすぎの慢性化、そして姿勢の悪化や心因性のストレスなど、現代の子供は誰もがこれらの危険の中に閉じ込められてしまう可能性が大です。また解消法のキーワードはやはりリラクゼーションです。何気ない状態で様々なアイディアを持つことができ、また自分で色々と工夫することができる、このような自然な精神を養うことが必要、理想です。