間もなく迎える10月28日(日本時間29日)を前に、コルマン博士が提唱しているコルマンインデックスとは何なのか改めておさらいしておきましょう。

コルマンインデックスとは、端的に言うとマヤカレンダーを人類の意識進化の予定表であるとする解釈です。

コルマンインデックスの各サイクルは、6つの夜と7つの昼の時期が交差して進みます。

ひとつ前のサイクルのある時期に起こったようなことは、次のサイクルの同じ時期にも起こるとしているのです。それを目安としてだいたいどの時期にどのようなことが起こるのか予測するのがコルマンインデックスの特徴という事になります。

過去を振り返って、表にまとめると次のようになります。

第8サイクル第2の昼 同時多発テロ 911
第9サイクル第2の昼 オサマ・ビンラディンの殺害

第8サイクル第5の昼 金融危機の始まり
第9サイクル第5の昼 米債務上限引上法案可決難航

第8サイクル第5の夜 リーマンショック
第9サイクル第5の夜 米国債格下げ、ギリシャ危機深刻化
 
第9サイクルの第5の夜に起こるはずであった金融危機の第2派はまだ起こっていません。
しかし、この表を見ると、第8サイクルのある時期で起こったと同種の出来事か、それと関係が深い出来事が、第9サイクルの同じ時期に収斂する傾向があることがはっきりしているようです。

●コルマンインデックスの長期的な意味

このような予測のツールとしての意味だけではなく、コルマンインデックスには思想としての意味も大きいようです。

コルマン博士が世に最初に著作を問うたのは2000年でした。本が執筆されたのは前年の1999年
なのでしょうが、すでにこの最初の著作から、コルマン博士は、第8サイクルと第9サイクルで徐々に出現する統合意識とは「右脳と左脳がバランスよく統合された結果、生きている一瞬一瞬の時間を楽しむことのできる意識」だとしていました。

そして、こうした意識の出現に対応して次の傾向が明確に現れるとしていました。
人間の意識と社会システム、そして思想の変化に分けて表示します。

人間の意識の変化

1)物欲や他者の支配を欲する権力欲が衰退し、人間関係に最大限の喜びを見いだす意識状態になる。

2)将来の計画を志向する目的合理的な行動が希薄になり、生きている「いま」に最大の幸福を感じる
意識に変化する。

3)競争で勝利し、権力を追い求める強い自我を持った権力型の人格から、多くの人を対話で説得でき
る対話型の人格へと変化する。

社会システムの変化

4)ピラミッド型の階層構造やそうした構造に基づく権力型の組織が崩壊し、メンバーの協調によるフ
ラットなネットワークの組織が社会のあらゆる側面を担うようになってゆく。

5)無限の物欲の再生産と、無理な成長を強いる消費社会から、社会の実質的な必要性に基づいて生産
する実質的な経済へと移行する。

6)根拠のない幻想的な価値に基づく金融資本主義から、必要なものとサービスの生産を中心とした実
体経済に移行する。

7)第6意識に基づいた古い社会集団への帰属意識の衰退と、国家の弱体化と消滅に向かう流れが出現
する。

思想の変化

8)特定の民族のアイデンティティーに過度に固執する民族意識や国家主義が衰退し、普遍的な人類意
識が出現する。

9)左翼と右翼、保守と革新というように二極に分化した見方から、どんな対立した見方にも共通点を
見いだし、対立を統合する総合的な知へと移行する。

10)人間の外部に存在し、人間を支配する超越的な存在としての神の概念から、一人一人が神や仏であ
る事を実感する方向へとシフトする。

コルマン博士が、マヤカレンダーの終了で現れるとした新しい流れはこのようなものなのだそうです。

もちろん、
こうした流れが10月28日以降、一気に出現するわけではないようです。
このような流れが徐々に出現する過程に入るというように解釈しておいた方が良さそうです。

社会の仕組みの大変革は、まず人類の意識進化がなされてから、その結果として実現されてくると考えていればいいようです。