私には、小学校の時に担任して頂いてから、大人になるまでずっと手紙のやりとりをしていた恩師が居ました。ドラマになりそうな少し破天荒な先生でしたが、厳しいのに生徒からはとても慕われていたと思います。
その先生が、折に付け「恋の手ほどき」も![]()
小学校の頃、好みのタイプについて書いた時は、
「好みのタイプの事、欲張りすぎ・・・と思う。
あなたには、あったかくてひろーい心を持った、わがままを聴いてくれる人がまず第一。
まぁ、よくよく研究してから結論出しなさい。」と。
中学生の私には
「本当の男は女を知り、本当の女は男を知り、つまり意地とか、見得とか、根性とか価値観とか・・・その上で自分の価値を知るのです。」
む・・・難しい!? 先生・・・今でもわからないですよー![]()
「だいたいからして、女の子は大げさで、自分の事を棚にあげて、関係ない人の事をうわさしたり、中身もわからん男の子にそわそわしたり・・・あなたは、そんなことは早く卒業し、どんどん可愛くて魅力的な女の子になってよ。」
(今だと、世の女性から先生が袋叩きに遭うかも?)
詩を読んだり、書いたり、刺しゅうをしたり、、、そんな時間を持つといいね。
今の気持ちや矛盾をそのまま、私小説に書いておきなさい。日記より将来もっと記念になるよ。主人公を自分にして、みんなのこと、人生観、悩み、みんな忘れずに書く事。
元気でまた一段と優しい娘になってほしい。いつもにこにこいい顔作るんだよ。」
私の日記の習慣はここにあったのか・・・
そしてその頃の私は相当優しくなかったのか、「優しい娘になれ」と何度か手紙に書いてありました![]()
高校生の私には、
「追いかけるより、追いかけられるような人になりなさい」
「一人の人って盲目にならないで、いろいろな人を見なさい」
とも。
「いい娘にならないと、くだらない男に狙われるぞ」
「変なやつに興味を持つなよ。何が本当の幸せかを知らないうちにがんじがらめの宿命にはまり込んでしまうからね。
あなたの本当の君は、今どこかでわき目もふらず、将来を夢み、理想を追っかけて勉強しているのですよ。だから、その彼に幻滅を感じさせないように、今はちょっとだけ浮気(?)にとどめておきなさい。」
>あなたの本当の君は、今どこかでわき目もふらず、将来を夢み、理想を追っかけて勉強しているのですよ。
が、今の夫なのですね・・・・、ま、大丈夫です。
とにかく、自分を磨きなさいということを常々先生は伝えてくれていました。
昭和の女性像のにおいがプンプンしますが、かなり私に影響を与え、まっすぐ進ませてくれたことは確かです。
そして、毎度毎度「にこにこして」「優しい人に」と書かれるのです。
先生、教えに沿えなくてごめんなさいって思っていたけれど、ちっとは洗脳されているかも。
・・・よ。
素敵な先生でした。20年近く前に亡くなり、今話せないのが寂しいです。


