カツオは40代に突入し、自分の悩みである 「 加齢臭 」 を解決するために、まずは加齢臭の正しい知識について、調べている。


加齢臭の元となる原因物質は、ノネナール!と判明した。脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによって生じる物質である。


で、そもそも 加齢臭って 例えるならどんな臭いなんだろう? と思いカツオは調べてみた。



<加齢臭ってどんな臭いなの?>


加齢臭の原因物質であるノネナールは、 「 青臭さ と 脂臭さ を併せ持った臭い 」 とよく言われます。


・ ロウソク の臭い
・ 古い本 の臭い
・ 青チーズ の臭い


ノネナールの臭いは、このように、ロウソクや古い本、青チーズに似ていると言われます。


ノネナールの臭い 青チーズ

中には、昔のお父さんが整髪料で塗っていた「ポマードの臭い」と例える人もいます。


つまり加齢臭の臭いは、「 青臭さ 」と「 脂臭さ 」を併せ持った、何ともいえない臭い のようです。



<嗅覚の仕組みを調べてみた>


しかし、カツオは、「臭いを他人に説明するのは難しい」と感じた。


食べ歩きのテレビ番組で、視覚的な映像では美味しさは判るものの、その風味に苦慮するタレントさんと同じ気持ちです。


ここで嗅覚についても、ちょっと調べてみた。


嗅覚とは、鼻でにおいを感じること。


その仕組みは、息を吸うと、空気と一緒に、ニオイの分子が鼻に入り、嗅覚細胞を刺激する。


この刺激が一種の電気信号となって脳に伝わり、そこで初めて 「 ニオイ 」 として自覚される仕組みになっているようだ。


「 快いニオイ 」も「 不快なニオイ 」も、感じる仕組みはまったく同じで、快・不快の判断は、脳が勝手に行なっているそうです。



<嗅覚の3つの特徴>


カツオは嗅覚について調べていて、人の嗅覚は、3つの大きな持徴があることを知りました。


・ 順応しやすい
・ 個人差が大きい
・ 他の感覚との相互問連をもっている


人の五感と言われる「 視覚 聴覚、味覚、触覚 」にも同じような特徴がみられるのですが、嗅覚の場合には、それが際立っています。


嗅覚の順応しやすいということは、 「 慣れてくる 」 ことです。


人は、どんなに快い・不快なニオイでも、長時間かいでしまうと、全くと言っていい程、そのニオイを感じなくなってしまいます。


例えば、天然木で建てた新築の「木の香り」や、新車独特の「あのニオイ」も住んでいる人や使っている人は、そのニオイに慣れて感じなくなってしまうのです。


加齢臭の場合でも、年配の家族と同居していると、自然と鼻が加齢臭に慣れていて、それで不快に感じずに済むということもよくあるそうです。