何が始まったって?

オリンピックですよ。まあ俺も凄い興味があるわけではないが・・・。

でもオススメしたい競技があります。それは・・・。

アイスホッケーとハーフパイプ!

アイスホッケーは屈強な選手達が、凄いスピードによる試合展開と激しいぶつかり合いが魅力的。

たまに起きる乱闘もおもしろいしね。


ハーフパイプはダイナミックな技の数々が、もう人間技とは思えんしね。


ところでバンクーバーはすごい綺麗で住みやすい街らしいね。

いつか行ってみたい。てかノリで次の休みにでも・・・。


金がねぇ。
「とりあえずタケルの家行ってから話そうぜ。」

ツヨシが席を立ち、カバンに荷物をつめだした。

「そうだな。じゃあ犬屋に寄ってこーぜ。」

やはりタケルの頭の中は食い物で一杯だ。
犬屋とは、タケルの家に帰る途中にある小さな駄菓子屋で、おばあちゃんが一人でやっている。

「またかよ」

俺は小さく呟いて席を立った。

犬屋で適当に菓子を買って、タケルの家に向かった。タケルの家に行くには森を抜けると便利で10分は短縮できる。

その森は厚木市の中でもけっこう大きくて、小さいころは三人で虫を捕ったり、秘密基地を作ったりとよく遊んだものだ。

「そういえばさぁ小学生の頃、秘密基地作ったりしたよな。久しぶりに見に行ってみない?」

タケルはそう言うと、俺達の意見は聞かず、昔作った基地の方へ歩き始めた。

「もう在るわけないだろ。三年も前だぜ。」

ツヨシもタケルの後に続いた。
俺もしょーがなく二人について行く。だが正直基地が在ろうが無かろうがどっちでもよかった。それよりも早くクーラーの効いた部屋に行きたかった。

基地は人目を避ける為に森の奥の方に作ってあって、品種はわからないが、ひときは大きな木が目印だ。ここから歩いて20分ほどかかる。歩き始めて15分、背中に大粒の汗が流れるのを感じる。

「確かもうすぐだったよな。」

ツヨシが少し疲れた表情をしている。

「おっ!あそこら辺だ。あの木の近く。」

タケルのテンションが上がり、走りだした。タケルの姿は見えなくなり、俺とツヨシも少しペースを上げて後を追った。

その時大きな光の柱の様な物が見えた。基地の方からだ。俺とツヨシは一瞬立ち止まり顔を見合わせた。

「何今の?雷?」

俺はびっくりしてツヨシに尋ねた。

「そんなわけあるか。おもいっきり晴れてんじゃん。」

ツヨシも驚いた様子で答える。俺達二人は急いで基地の方へ向かった。
するとタケルがその手前で立ち止まっている。

「どうした?」

ツヨシがそう言うと、タケルが基地の方を指差した。
「あれ・・・。」

タケルが指差す先には、鉛色の四角い物体が見えた。
中学一年の夏休み。僕達はいつもとは違う夏を迎えていた。


そう。タイムマシーンを見つけのだった。




「明日から夏休みだな。何する?何する?」
タケルがいつも以上にはしゃいでいる。
こいつの頭の中は遊ぶ事と食べる事しかないようだ。

「うーんそうだな。まずは海じゃね。」

ツヨシがすかさず答えた。
「ユウタはどっか行きたい所ある?」
タケルが俺の方に向き直り言った。
俺はしばらく考えこんだ。毎年のようにやる事といえば海かタケルの家でダラダラとするぐらいだ。

「何かいつもとは違う事してーな」

ぼーっと外を眺めながら言った。教室からは校庭が見える。サッカー部の連中が練習を始めていた。