前回のブログから7カ月が過ぎました。
皆さまお元気でしたか?
今日はうれしいご報告があります。今年の1月から「大腸がんステージⅢa」の治療を始めていました。7か月間の苦しい治療のおかげで、8月末の検査の結果、大腸がんが寛解(引き続き経過観察)の運びとなりました!
治療の合間に、2月のブログにいただいた皆さまからの励ましのお言葉を読み直し、がんばることができました。
そもそも、がんが見つかったのは偶然でした。右下腹の痛みで検査を受けたら「虫垂炎」。しかし、そこで盲腸がんが見つかったのです。がんは、リンパ節に転移しているステージスⅢa。手術で盲腸とがんになった部分を切除しました。
がんの告知がされたときは、やはりショック。自分の遺影を囲んで家族が悲しんでいるという画も浮かび・・・。涙もポロリ。けれど、病室の窓から空を眺めていると、山に登った時の山頂から見る雲を思い出し「こんなことで死ねない。また、山に登りたい!」という強い気持ちが沸き起こってきました。
千葉のアンデルセン公園へ(2024年7月)
がんのことは、数人の知人(仕事含め)しか知らせませんでした。ブログに綴るなどとてもできる心境ではなく、また、毎回苦しんでいるブログを読まされるフォロワーの方々は、「がんばって」としか言いようがなく、それも辛いと思って。有名人なら、がん闘病の過程が誰かの励みや参考になるのはわかるのですが。
がんの化学療法と服薬は、やはり吐き気、手や足の指の痺れ、食事をしたときの顎の痺れ、激しい下痢、全身の倦怠感などなどありました。特に吐き気は、単に水を飲むだけでも体の底から湧いてきました。二日酔いでもなく車酔いでもなく、今まで経験したことのない吐き気。これは辛かったです。けれど辛くて長い日数、寝込むまでひどくはなく、なるべく普段通りの生活を心がけました。
毎朝のウォーキング、週2~3回のホットヨガ、筑波山の登山(まだ、がん治療を始めたばかりだったので気力体力があった時です)など、体を動かすことを心がけました。
筑波山へ(2024年3月)
今回、がんに罹患して思ったのは、「神さまは、私に何かを気づかせようとしている」ということでした。そうです、このがんは、神さまからのミッションだったのだと。
その気づきは、日々の暮らしぶりや食生活を見直すことでした。がん細胞の大好物の糖質(甘いお菓子)を毎日食べていたことや玄米や白米のお米を食べなかったこと、お酒を大量に摂取していたこと(5年前に断酒しましたが)、思い当たる節は多くありました。
今回知って驚いたことがあります。がんの発見は、その細胞ができてから10~20年後にわかるということ。ですから、半年や1年でがんができて発見されるわけではないということです。がんは、静かに潜んでいます。けれども定期的に内視鏡検査などしているとがんの元、ポリープを切除できるのです。
今や日本人の2人に1人が罹患するというがん。できればがんにならないことが、一番です。けれど、私は神さまからのミッションを与えられ、多くの気づきが得られました。そして、死というものを身近に感じ、今後、また死が近寄ってきたときには、今よりももっと死を冷静に受け止められるような気がします。
庭のアジサイを(2024年6月)
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闘病中によく聴いたのがこの曲です。もともとは、玉置浩二さんとのデュエットがとても良くて。私が聴きすぎたのか(?)その動画がいつの間にかYouTubeからなくなっていました。ということで、ソロですが小野リサさんヴァージョンをお聴きください。大好きな小野リサさんの声に癒されます。そして、詩がとてもこころに来るのです。
詩の一部をご紹介します。
いのちの歌/小野リサ
生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
・・・・
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
・・・・
いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう
いのちの歌/小野リサ
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熊本県山鹿温泉(2024年4月)
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以下は、今回のがん闘病を振り返ってみました。
どなたかの参考になれば幸いです。
<2024年1月26日~8月30日までの大腸がん治療>
抗がん剤の化学療法(XLOX療法)
エルプラット(点滴治療)とカペシタビン(飲み薬)
点滴は、1回3時間、合計8回を行いました。
<よく摂取していた食べ物や飲み物>
にんにくスプラウト
カバノアナタケ(チャーガ)茶
ケールと野菜のスムージー
クエン酸水
ブルーベリー
オレンジ
らっきょう
ブロッコリースプラウト
ヤクルト
にんにく味噌
魚中心の食事
玄米、麦ごはん
温野菜
納豆
干しシイタケなどの乾物
ミックスナッツ
72%カカオチョコレート
ココナッツオイル
等など・・・
<サプリ>
ビタミンD3
カルシウム
<日々の運動他>
毎朝のウォーキング
週2~3日のホットヨガ
鍼・お灸治療
筑波山登山
1日9時間の睡眠
定期的にラドン温泉へ
(熊本県の山鹿温泉、茨城県のやさと温泉)
<心もち>
過去のこと(がんの原因)を振り返らない。
今日を生きているという感覚。
必ず寛解するという信念。
日々、マインドフルネス(瞑想)をしていました。
また、同時期にがんに罹患した方にも励まされました。
森永卓郎さん
キャサリン妃
チャールズ国王
別府温泉(2024年5月)
がんに罹患して私が一番こころがけたのは、やはり前向きなマインドを持つことでした。治療中にこんなことがありました。抗がん剤治療をはじめてから手足の皮膚がすべすべになったのです。皮膚の手触りが赤ちゃんの皮膚のようにしっとりしているのです。
診察の時、私は冗談まじりで「先生、抗がん剤治療を始めてから私、美肌になったようです(笑)」と言うと、医師も笑いながら「みなさんが、秘色さんのように明るかったらいいのですがね」とおっしゃいました。
この記事を読んだ方で、私が力になれることがあれば、なんなりとコメントをくださいね。
さてさて、大好きな山が待っています。
今日もお読みくださりありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします