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ネクタイ塗ってないし

ざっくりですが(^▽^;)

先日のツクシくん妄想に登場した

同級生・モリシタくんを落書き。

 

設定とか補足は

あとがき欄に書く事にし、

まずはモリシタくん視点の

妄想を垂れ流します(´▽`*)

 

 

モリシタくんが、

小学生の頃を振り返る妄想。

ツクシくん妄想では

ただただ残念な人だった

モリシタくん、今回は嘘のように

まともに描かれています(笑)

 

 

 

 

 

 

******************

 

 

オリキャラ妄想

「俺を救ってくれたもの」

 

 

11月下旬の早朝。
この日は強い雨が降っていたため、
母さんは中学1年生の弟・健児を
養護学校へ送る準備をしていた。

「じゃあ母さん、健児を送って
そのまま仕事に行くから。
戸締りよろしくね、賢一」
「ああ。いってらっしゃい」
養護学校は隣の市にあり、
よっぽどの悪天候じゃないときは

健児ひとりで電車に乗って通学している。
対して俺は、市内の高校に
自転車で通っているため、
朝の準備も呑気なものだった。

(…よし。出来たぞ)
毎月決まった金額を
昼食代としてもらっているが、
余った金は小遣いの足しにして
いいという決まりになっている。
弁当を作って少しでも食費を浮かせて
参考書代に充てようと決めていた。
放課後、出掛ける友達もいねえし…。

ちなみにこの日の弁当は、
握り飯とおかずを2品。
こうして握り飯を作る日は自然と、
小学生時代お世話になった
あの人を思い出すのだった……。





あれは、小学校1年の頃。
休日の託児サービスに
連れていかれた俺は不機嫌だった。

当時は学区内の学童に馴染めず、
上級生と派手なケンカを
した事がきっかけで退所したばかり。
他人といるよりも
ひとりで留守番したほうが楽なのに
聞く耳持たずに
俺を連れて行った母さんを
当時は恨めしく思っていた。
呼んでも耳を傾けてくれない母さんを
叩くと怒鳴られ、ぎゅっと口をつぐむ。
健児が小さな咳をしただけで
反応するくせに、俺が大声で呼んでも
見向きもしてくれないんだ……。


そんな、後ろ向きな気持ちで参加した
託児サービスだったが。
そこで、当時のやさぐれた俺の声に
耳を傾けてくれる人と出会った。




―――翌年の春休み。

「いただきまーす!」
例の託児施設は、
難病を抱える子どもの家族向けに、
放課後や長期休み中の
保育も行っていた。

結局あれから通い続けてきたが、
この日だけは憂鬱な気分で。


(みんな、普通の弁当だったな。
ウチみたいに、病気の
きょうだいがいるのに…)
自分が持ってきた
おにぎり弁当を見られたくなくて
他の連中たちから距離を置いて食べる。

当時の俺が食が細かったという事も
母さんは考慮してくれて
いたのかもしれない。
毎朝弁当を作るようになった今でこそ
あの頃毎日昼食を用意してくれた

母さんに感謝しているが、

当時は自分だけ親から大事に

されていないような気がして悲しくなった。



しかし、春休み2日目。
俺以外にもう一人、
おにぎり弁当を持って来た人がいた。
「うわっ!でかっ……」
「賢一のおにぎりが
美味しそうだったから、
真似しちゃったよ」
驚く俺の隣に、学生スタッフの
“ミツキ先生”が腰を下ろす。

「先生のお母さん、
手がでかいんだな…」
「…なんで?」
「だってそんなにでかいおにぎり、
小さな手じゃ作れないでしょ?」
そう尋ねると、ミツキ先生は
自分で作ってきたのだと言った。

「ミツキ先生の家にも、

病気の人がいるの?」
「ううん。

でもウチの母さんは、朝から晩まで
仕事を頑張ってくれてるからね。
俺も高校生になってからは、
自分で弁当を用意してるんだ」

しかも小学生に上がった頃から
料理をするようになったという。

「賢一のおにぎりは、具沢山だな。
お母さん、栄養を取れるように
してくれてるんだね」
「そうかな……」

あれも今振り返ると、
おにぎり弁当を気にしていた
俺への配慮だったのかもしれない。
そんな優しさが隠し味となったのか、

それ以来食べたおにぎりは、
初日とは比ならない程美味しく感じた。



それから数年―――。
心臓に疾患のあった弟・健児は
数々の手術を乗り越え、
定期的な検査のとき以外は
自宅で生活を出来るように。
ただ、同年代の子どもと比べて
体力が少ないため、
俺と同じ小学校ではなく
養護学校へ行く事になった。
これに健児は相当がっかりしたらしく、
入学して半年くらい経つまでは
俺や両親にきつく当たる事もあった。

両親は、健児の気持ちを想って
受け止める日々。
俺もそれに倣っていたが、
…ある日健児に言われた
「ビョーキじゃない兄ちゃんに、
ボクの気持ちがわかるか!」
という言葉に
つい言い返してしまった。

「お前こそ、俺の気持ちなんて
わかんねえくせに!
お前の病気のせいで、
父さんも母さんも
俺をほったらかしなんだぞ!」
「……ッ!」


そう言い残し、家出をしたあと。

『ひだまりハウス』に向かい

事情を話し、最終的に

親父に迎えに来てもらった。

でもあのときの健児や母さんの、
はっと驚いた顔が忘れられず、
自己嫌悪に苛まれる事に。


父さんと所長先生が別室で話す間。

帰る事に対して不安が

いっぱいだった俺は、

ミツキ先生に打ち明ける。

「おれ…。本当はまだ、ちょっと怖い。

それに母さんと健児の前で、

酷い事も言ったんだ……」


病気の健児に
ひどい事を言ったんだ、
先生にも怒られるか、最悪の場合
嫌われるんじゃないだろうか……。



おそるおそる打ち明けると、

「……別に、いいんじゃない?」
「へ?」
怒りも軽蔑もせず、
ミツキ先生はあっけらかんと
言ってのける。

「いや、ひどい事を言っていい
…っていう意味じゃなくてさ。
賢一と健児くんは兄弟なんだから、
ケンカくらいしたって当然だよ」
「だってさ。健児は病気で、
たくさん我慢してるんだ。
俺は元気だし、
このくらい我慢しなきゃ…」
「ははっ。賢一は優しいな…」
もう10歳なのに小さい子みたいに

頭を撫でられるのは恥ずかしいけど、
その手が、…温かくて。
視線だけ向けるとミツキ先生は

いつもと変わらない
優しい眼差しを向けていた。

「…いいんだよ、言いたい事言えば。
ひどい事を言っちゃったなって
思っているなら、
健児くんに謝ればいいんだから」
「言っちまって、いいのかな…」
「大丈夫。賢一が
根っこの優しい子だっていう事、

わかってるから」

優しい眼差しの後押しを受けて
帰宅後、健児に謝ったら
健児もごめんと言った。


ミツキ先生は歳の近いきょうだいが
いないらしく、ケンカと仲直りが出来る
俺と健児を羨ましいと言っていたっけ。
そんな背景があるからなのか、
託児所に来ていた俺たち子どもの事を
呼び捨てにし、年の離れた
きょうだいのように接していた。

叱られた事もあるし、
説教くさいところもあったが…。



初めて会った日の言葉どおり、
先生はいつだって、
俺の言葉に耳を傾けてくれた。
それによって俺が
どれだけ救われた事か…。
一生、忘れはしないだろう。





やがて俺が小学校と託児所を
卒業するタイミングで
ミツキ先生も卒業と就職を迎え、
託児所から離れてしまい。

それから会う事はなかったが、
俺はあの人のように
子供たちの言葉に耳を傾け、
救う事の出来る大人になりたくて、
教員の道を目指している。

といってもいまの俺は、
同級生との人付き合いすら
上手く出来てねえんだが……。


(中2のときに出会った女の子にも
相手にされねえしなあ…)
塾で出会った他校の女子の
優しい笑顔に何故か

懐かしさと温もりを覚え惹かれたものの、
同じ高校に入った現在も
“同じ塾だった同級生”止まり。

だが、彼氏がいるという噂は
俺の勘違いだとわかったから、
まだ脈あるはずだ……。



しかし。

「あーーーっ!
お前まさか、……ケンイチ!?」
「シハルってまさか!
アンタの事か!」

ミツキ先生と同期だった
お調子者な
学生スタッフとの再会によって、
俺の学校生活が大きく
変わっていく予感がした。

出来る事なら、良い方向へと
変わってくれればいいんだが…。


 

 

******************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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改めて、モリシタくんのイメージ図。

 

これまで登場したツクシくんの同級生…。

クマくんと双子姉妹以外は

う~む…(`・ω・´;)という

ヴィジュアルのキャラばかりなので

イケメン枠が欲しいと思っていたのです。

 

まだ髪色決めていないのですが

同じく刈り上げ系な

ツクシくんが栗色設定なので、

モスグリーンか紺色あたりに

したいなあ(゚∀゚)

(黒だと、黄藤くんと被りそうで^^;)

 

 

 

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なんならツクシくんのほうが

少し背が高いのに、

気の強さがバンバン出てるのが

わかる図ですねえ(笑)

(高3までに、170は超える予定)

 

 

サキちゃんのきょうだいについての

リサーチ不足っぷりなど、

色々残念な子なんですが(笑)、

普段友達らしき人がいないので

ぼろが出る機会が少ないもよう。

俺様優等生…的なニュアンスで

一定のファンがいそうな気がします(´▽`*)

 

 

 

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今回はミツキ先生との出来事を

描きましたが、シハル先生の事も

けっして嫌いではなかったり(*^^*)

 

シハル先生、

持ち前の要領の良さで

子供たちに慣れてからは

モリシタくんの事も

構い倒したんじゃないかな~と思います^^

 

 

 

以上、モリシタくんの紹介でした!

 

 

 

クマくんとサキちゃんの恋も

まったく進展の気配がないので、

どうしようと考えてたんですよね(^^ゞ

こないだなんてざわざわし過ぎて

キャラ変してたし(笑)

 

彼の登場によって

どちらかに軍配が上がるのか、

はたまた二人とも

サキちゃんの無自覚斬りに

ぶった切られるのかは不明ですが(笑)、

クマくんサキちゃんの中を強引に

深めるよりは面白い流れが

出来るのでは…と期待UP↑↑↑

 


…と、自分の妄想で

勝手にテンション上がったところで(笑)、

この記事を締めさせて

いただきます( ̄▽ ̄)

 

それではお付き合いいただき、

ありがとうございました(^^)