サッカー日本代表の香川選手が所属するマンチェスター・ユナイテッドのモイーズ監督が先日、クラブ史上最高額の移籍金で有力選手を獲得し、主力選手もケガから復帰を果たしたにも関わらず格下チーム相手に敗れた後の会見で、「勝つために何をしたらいいのか分からない」と発言して物議を醸し出しておりますが、企業においてもリーダーがこれと同じような状態であるにもかかわらず、モイーズ監督のように辞任も解任も無く君臨し続けることで、組織が迷走状態に陥ってしまうというケースがあります。
このような迷走状態において、モイーズ監督のようなリーダーは勝つための仕組みを構築できない負け組であり、心理学的にも正常な発想や判断ができなくなっています。
しかし、それ以上に問題で厄介なのは、
負け組という自覚が無いこと
です。
「井の中の蛙大海を知らず」なのは勿論、勝つための知識や見識も
無いのにでしゃばってきたり、「PDCAを回せ!」と声高に叫びつつも、
Cの結果の検証が出来た試しも無いのに思いつきでPとDを繰り
返そうとしたり、問題がどこにあるのか分からないばかりか、信念や
判断機軸も無いので言動がコロコロと変わり、そのうえ何を言った
のか記憶が曖昧で振り回して混乱させるだけだったり、合意した事柄
に対する意識が低く先頭を切って約束事を破ったり、事前調査や分析
をして提案するといった準備もしていないにも関わらず他の提案に
対して否定的な意見を述べたり、新しい風を吹き込ませて現状を
打開しないといけない状況なのに、郷に入れば郷に従うべきなのでは
と得意げに同調路線を促して来たり、等々 ┐(-。ー;)┌
リーダーとして“違いを生み出すことができなかった”から現在の散々な結果があるのであり、一般社員ならいざ知らず、リーダーたる者が効果的とは程遠い支離滅裂な発言ばかりしていて人々を束ねることができるでしょうか。はっきり言ってリーダーとしての役割を担っておらず、負け組として身の程をわきまえるべきなのでは…と言わずにはいられません。
「負け組の発想はいらん!」が
オシム語録の如く私自身の語録の1つとしてあるのですが、上記のように迷走状態の負け組からは提案はおろか、建設的な議論や話し合いは期待できないため、大人しくイノベーター(革新者)の提案に従ってサポート役に徹していただけるのがベストなのですが、否定することだけが負け組の最後の砦になっているので、意見を聞いてくれないと嘆いている負け組を無視して、大抵は強引に推し進めていきます。
なぜなら革新のための提案内容が理解できるようになるには、客観的に成果が出てきてようやく気づくからです。(中には成果が出ても、成果が出ている理由が分からない人もいますが…)
具体的で効果が期待できる戦略を提案し、組織に対して方向性や道筋を指し示すのが本来リーダーとしての役割ではありますが、成果が出せていないのであれば、さっさと効果的な提案ができないという負け組の自覚をして下手に介入せず、勝つための戦略を立案できるイノベーターに任せて、その者が最高のパフォーマンスを発揮しやすい環境を整え、相手の力を引き出すという役割を担った方が、リーダーとしても組織としても得策なのではないでしょうか。
さて、あなたならリーダーとしてどんな役割を担いますか?
要チェックや!!