「はなさかじいさん」のお話はみなさんご存知ではないでしょうか?

 

 

 

お話を簡単に要約しますと

 

 

お祖父さんとお婆さんが住んでいました

 

ある日、子犬を助けてシロと名付け一緒に暮らし始めます

 

そのまたある日シロが「ここ掘れワンワン」と鳴くので

 

おじいさんは穴を掘って大判小判を手に入れます

 

 

それを知った隣のいじわるじいさんがシロを借りて大判小判を手に入れようとしますが、手に入れたのはごみでした

 

怒った隣のいじわるじいさんはシロを殺してしまいます

 

 

シロのお墓からりっぱな木が育ち、おじいさんはその木からうすをつくります

 

おじいさんとおばあさんはそのうすでおもちをつくとまたまた大判小判が出てきます

 

それを知った隣のいじわるじいさんはうすを借りてもちをつきますが、前と同じようにごみしか出てきません

 

怒った隣のいじわるじいさんはうすを燃やしてしまいました

 

 

おじいさんはうすの灰をひきとります

 

おじいさんの夢にシロが出てきて枯れ木に灰をまいてほしいと言う

 

言われた通りに灰をまくと桜の花が満開になった

 

 

 

 

このようなお話です

 

 

ユング派の心理学者 河合隼雄氏は「はなさかじいさん」をこう読みました

 

河合 隼雄(かわい はやお、1928- 2007年)

日本人として初めてユング研究所(スイス)で資格を取得。日本での臨床心理学の普及に貢献。元文化庁長官。著作物が多く『神話』『民話』『児童文学』への考察が印象的。

 

このお話は人間の一生のうちの最後期を象徴している

 

まず老人が子供のように動物的なり、そして動けない植物の状態を経て、やがて灰となる

 


 

このような内容でした

 

 

 

僕はこれを読んで、以前TV番組で聞いた話を思い出しました

 

 

宇宙にある星がなくなる(星の最後)時の話です

 

星が最後を迎えると自らの重力でつぶれてから大爆発をします

 

爆発の衝撃波は宇宙へとおく広がっていき、他の星に影響を与え

 

今から誕生しようとしている星の状態を促進する‥

 

 

というのです

 

 

はなさかじいさんが灰をまいて枯れ木に花を咲かせるというのは

 

星の最後の衝撃波が与える影響とおなじで

 

死してもなお、他に影響を与えるということなのではないでしょうか‥

 

 

 

 

はなさかじいさんのお話には、死と再生のテーマがふくまれているような気がします

 

 

 

人間や動物も宇宙と同じで死してもなお、他に影響を与えているように思う