ジャカルタの街を車に載って走っていたときのことです。前にオートバイが走っていて、木の枝のようなものをたくさん束ねて荷台に乗せていますが、その「木の枝」のようなものが、時折オートバイの揺れに応じて上下に「しなって」いたのです。木の枝にしてはおかしいなぁ、と思いいったい何を乗せているのだろう、と目を凝らして見ると、驚いたことにそれは先に4本の指?が付いたにわとりの足だったのです。

 

早速会社の同僚にニューススクープのように話しましたら、驚きの事実が判明しました。日本ではにわとりの足を食べる習慣はないですが、なんと中国をはじめアジア各国ではたいそうな御馳走だそうで、需要の無い日本からはアジア各国へ輸出されているとか。私はなんとも鼻をつままれたような気がしました。

 

インドネシアとの付き合いが長くなると、なるほどにわとりの足が普通に食されている現実に触れることが出来ました。バンドンで名物のミークア(汁そば)専門店へ入ったときには、トッピングにわとりの足を選ぶことができ、周りのインドネシア人はだいたいこれを注文していました。またバニュマスのお祭りに行ったときに、昼食のナシブンクス(ご飯の弁当)に入っていました。

 

また「ソトカキ」(ソトはスープ、カキは足)という料理があって、これはソロでワヤンを観たときに夜食で出てきました。スープ料理では安価なものらしく、なんだソトカキかぁ、なんて言っている周りのインドネシア人がいましたが、なかなかとりの足のいいだし?が出ていて、私はおかわりしてしまいました。

 

食レポをするまでではないのですが、とりの足自体はただコリコリしているだけで、私は美味しいと感じたことはなく、敢えてオプションで注文して食べるまでもなかったです。聞くところでは、その独特の歯応えがよいのとコラーゲンがたっぷりだそうで、肌がツルツルになるからと特に女性に評判が良いのだようです。

 

(ソロ名物ナシリウェに入っていたとりの足)

 

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