「マルタバ」というのは卵料理のことで、インドネシアのどの街でもよく見かけるインドネシアの人気料理です。作り方はだいたいフライパンや鉄板の上で溶き卵を薄く丸く広げて焼くのですが、出来上がりの形は丸いものから四角いものまでいろいろあります。日本でいうとさしずめお好み焼きというところでしょうか、クレープに似ているところもあります。

 

インドネシアの人の話ではマルタバのルーツはインドらしく、古くからある食べ物のようです。露店や屋台、夜の道端など街のにぎやかなところにいくとたいてい目にします。

 

最初ジャカルタで見たマルタバはまさにお好み焼きで、フライパンの中に薄く敷いた溶き卵に野菜や肉を入れた食べ物でしたが、だんだんいろいろなマルタバはがあるのがわかり、クレープのようなジャムやチョコレート、チーズなどを入れたスイーツもあります。それらは別々のところで売っているのではなく、同じ店でそれぞれ作って売られているのがちょっと変でもあり面白いところです。

 

インドネシアの卵は良く火を通して食べないとお腹をこわすというのは、インドネシアの人も気を付けているところで、マルタバはその点もクリアしているのが人気のひとつの理由でしょう。もちろん美味しいですので、インドネシアの街で見かけたら試してみてください。

 

ただしなるべく早いうちに、できれば温かいうちにおいしく食べましょう。持ち帰って次の日に食べて、激しい腹痛に見舞われ苦しい思いをした日本人がいます。暑い国ですのでたとえ火を通した卵料理でも、時間の経過とともにリスクが高くなります。ちなみに日本でも夏の食中毒の原因の多くを占めるのは卵料理です。

 

(マルタバ@スメダン)

 


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