「レスラー」を観て、あらためてマリサ・トメイの演技に注目。

そんな彼女が一気に名前を知られたのが本作。
マリサ・トメイの魅力満開な作品。

いとこのビニー [DVD]
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彼女はこれでアカデミー賞助演女優賞を獲りました。
なんと大女優ヴァネッサ・レッドグレーヴを押しのけての受賞。
まるで大穴ですね(笑)


主演でタイトルロールを担うのがこの人!



愛情いっぱい!家族ブロ!-ビニーは最高!

いいね、ジョー・ペシ!
「グッドフェローズ」のキレる役とか、
チンピラ役の多い人だけど、ここでは一応弁護士。
しかも新米(笑)

そしてなんとも時代を感じさせるのがラルフ・マッチオ!
「クロスロード」や「ベストキッド」好きでした(笑)
好感度バツグンな青年を演じさせたらピカ一でしたね(過去形)
それから親友役のスタンを演じたミッチェル・フィットフィールドはこれがデビューだったそう。


アラバマ州の小さな田舎町。
ニューヨーカーの二人の青年がドライブを楽しんでる。
コンビニストアでお買い物し、
ツナ缶をポケットに入れたのが運のツキ。

たかがツナ缶、されどツナ缶・・・・

お金払うの忘れちゃったとノー天気なのもつかの間。
すぐ後ろにはパトカー、そして「止まれ!」と警官。
うん、ここは認めちゃったほうがいい。。。。

「お前がやったんだな?」
「はい。出来心で・・・」

しかし様子が変だ。なんと彼らの容疑は殺人罪と殺人幇助罪。
いったいどうなってるの?

行き違いから万引き容疑が殺人容疑になった若者二人。
頼るもののいない南部で心細い二人の前に現れた弁護士は
ラルフマッチオ演じる青年ガンビーニのいとこ、ビニー。
ビニーは婚約者リサを引き連れて華々しくやって来たのはいいけれど、
彼にとってこれが初めての裁判だった・・・・

愛情いっぱい!家族ブロ!-どうみてもギャング映画(笑)

法廷劇であり、北部(ニューヨーク)からやってきた部外者と
南部の人の行き違いや法律のちがい、
法廷では限りなく勝ち目のない被告人が鮮やかに無罪を勝ち取るなど、
といった設定は
とても骨太で社会派にもヘビーにも、すごい感動作品にも料理できそうなものだが、
それをあくまでもオバカなテイストのコメディに仕上げた作品。
でもそこはかとなく漂うクラシックなおかしさが上品だったりする。

愛情いっぱい!家族ブロ!-こんな服が似合うのも彼女ならでは

ハワード・ホークスの年代のコメディのようでほんわか。

監督はジョナサン・リン。
はっきり言うと1発屋みたいな感じで、このあと泣かず飛ばず・・・
しかし助監督の名前に注目。

フランク・キャプラⅢ世なんですね~~。
「素晴らしき哉、人生」の巨匠!フランク・キャプラのお孫さん!
彼が絡むのはいい作品が多いです。最近作では「最高の人生の見つけ方」や
「ダーウィン・アワード」もそう。
あと主な助監督作品はこちら から・・・・

お話としてはビニーの婚約者、マリサ・トメイの尋常でない車の知識がずっと伏線となっており、
最後にパタパタとまるでドミノがきれいに倒れてきまっていくように
どんどん裁判が逆転していく様子はいつ見ても爽快で痛快!

てか、いとこのビニーより彼女のおかげだろ!(笑)
出番少ないけど、国選弁護人のレーン・スミスのビニーを上回るテンパリ具合とか、
法廷にそぐわない服装や、どこへ泊まっても朝早く起こされてしまうとかの
反復ギャグもツボだった(笑)

愛情いっぱい!家族ブロ!-このおっさんがテンパる(笑)


裁判官を演じた俳優さんフレッド・グウィンはこれが遺作となりました。

愛情いっぱい!家族ブロ!-服装がいちいち気に入らない

キャストもみんなはまっててクスクス笑えてとっても後味の爽やかな一品です。(^^)