みなさんこんばんは!

おかげさまで、フルートデュオアラン3周年企画、トリオコンサートが無事に終演しましたニコニコ



アンコールで演奏した作品の作曲家、和田直也も一緒に飛び出すハート謎ポーズ



楽しそう花


モリモリゴリラプログラムで大変でしたが、達成感…!

一応こちらにも演奏曲目&簡単にまとめたプログラムを載せておきます♪


是非皆さんも演奏してみてくださいね!

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F.Devienne 1759-1803 フランス

Six Trios Ⅴ g-moll

1岩崎 2菅野 3要田

フランスのモーツァルトと呼ばれているドヴィエンヌは、フランス古典時代を代表するフルーティスト、作曲家です。古典様式の優美で典雅な音楽を生み出し、特に木管楽器を含む数多くの美しい室内楽曲、協奏曲、協奏交響曲の作品を残しています。

ドヴィエンヌが30歳の時(1789年)フランス革命が勃発、激動の時代に突入するのですが、それにもかかわらず、多くの作曲活動を依然と続け、1795年からはパリ音楽院の初代のフルートの教授に任命されました。

この年に出版された有名な 『フルート演奏法』 は今日の近代フルート奏法の礎となっています。しかし、フルート音楽の革命の志士も動乱期の激務には勝てず、1803年シャラントンの精神病院にて狂気の状態で死屍と化したのです。


J.L.Tulou 1786-1865 フルート

Trio Op.24 Es-dur 

1岩崎 2菅野 3要田

トゥルーは19世紀にフランスで活躍したフルーティスト、作曲家です。彼は15歳ですでにパリ音楽院で首席となり、1813年にオペラに入団し、1829年母校教授となりました。74歳でパリ音楽院の教授を引退するまで、アンチ・ベーム式フルートを貫き、自身の考案、製作した楽器 (13もの閉鍵を備えている) を使って自作の曲を演奏し続けました。彼の多くの優秀な弟子達の中でも、特に我が国でもおなじみの著名なフルーティストにはアルテス、ドゥメルスマン等がいます。

トゥルーのフルート三重奏曲はこの作品24 (3曲)、作品51、作品65等わずか数曲のため、貴重なレパートリーと言えるでしょう。


A.B.Furstenau 1792-1852 ドイツ

Trio mit Fuge Op.22/1 A-dur

1菅野 2岩崎 3要田

フュルステナウはドイツのフルート奏者、作曲家です。ドイツで最も有名な楽器の巨匠であり、19 世紀前半の最も重要なロマンティック フルート奏者でした。彼の父カスパー・フュルステナウ (1772-1819) も彼の息子モーリッツ・フュルステナウ (1824–1889)もフルート奏者で、父とはヨーロッパ中を演奏旅行ひ大成功を納め、息子はミュンヘンでテオバルト・ベームに師事するために送り出されました。フルートの技術的進歩に懐疑的だったフュルステナウは、亡くなるまで9キーのフルートを使い続けました。

このトリオは3楽章構成の演奏会用作品で、作品66と同様に最終楽章がフーガ付きで書かれています。


S.Mercadante 1795-1870 イタリア

Drei Serenaden Ⅰ F-dur 

1要田 2岩崎 3菅野

メルカダンテはロッシーニ・ベッリーニ・ドニゼッティらに代表される19世紀前期のオペラとヴェルディに代表される後期のオペラを結ぶ移行期の作曲家であり、イタリア・オペラの重要な改革者です。私生児として生まれ、1808年に音楽院に入学し、そこでフルート、ヴァイオリン、作曲を学び、初期の時代はフルート室内楽を書き上げました。

今日演奏する第1番は曲集の中でも最も知られた作品で、穏やかな序奏に続き楽しいロンド風主題が軽快に踊られます。


F.Kuhlau 1786-1832 ドイツ

Flute Trio Op.13-2 g-moll 

1岩崎 2要田 3菅野

「フルートのベートーヴェン」 と呼ばれるクーラウはコペンハーゲンに移り住み、1810年 にデンマーク国王付宮廷音楽家、後に 「宮廷作曲家」 の称号も得て同国で偉大な作曲家として歓迎されました。

彼の作品はロマン派初期の室内楽、ピアノ曲、歌劇、付随音楽に至るまで多岐に亘りますが、フルートの室内楽作品の多さにはフルート奏者としては感謝しかありません。

この三重奏曲は1813-14年に作曲され(出版は1815年)、1814年4月11日にコペンハーゲンで初演されました。


G.A.Schneider 1786-1853 ドイツ

Trios Concertante Ⅰ D-dur

1要田 2菅野 3岩崎

シュナイダーはベートーヴェンと同年生まれのドイツのホルン奏者、指揮者、作曲家です。

ラインスべルクのプロイセン公ハインリヒの宮廷楽団を経て、1803年にベルリン王立楽団のメンバーとなり、更に1820年に王立歌劇場の音楽監督、1825年には楽長を務めました。

フルート室内楽作品を多く書き残し、近年再評価が進んでいます。

この作品の初版タイトルページには「大三重奏曲」と記載されており、各楽章ともに創意工夫され充実した内容に仕上がっています。


K.Kummer 1795-1870 ドイツ

Flute Trio Op.53 C-dur

1菅野 2要田 3岩崎

クンマーはドイツのフルート奏者、教授、作曲家で、ヴァイオリン、ホルン、トランペット、クラリネット、ファゴット、オーボエ、チェロ、コントラバスーンを学びながら、独学でフルートを習いました。同世代のクーラウと同じくフルートの作品を多く残しています。

様式は古典的ながら、ロマン派の薫りが漂う芸術的な作品が多く、中でも愛好家達に親しまれ演奏され続けているのが本日演奏する三重奏曲の数々です。


(解説参考…Wikipedia、ムラマツ楽器ホームページ)