東京藝術大学バッハカンタータクラブ創立50周年記念演奏会が無事に終演いたしました。



東京文化会館の大ホール、演奏するのは大学生ぶりなのでは…?


私は191番のカンタータの1stを吹かせて頂きました。こんな立派なホールでアリアのソロを演奏できるなんて(しかも小林道夫先生の指揮で!)なんて幸せなんでしょうか。


最初の一瞬だけ緊張しましたが、先生の指揮が「自由に歌いなさい」と示してくださって、気が付いたら吹き終わっていたというぐらい一瞬の出来事のようでした。難しい曲なのでなかなか身構えてしまうのですが、あんなに自然に集中できたのは本当に先生のおかげだと思います。



2ndは現役部員の4年生、幸賀美奈さん♪


コロナ禍でカンタータクラブもしばらく停止してしまっていたから、なんと今回が人生初のカンタータだったそうで…!

演奏はそんなことを全然感じさせない安定感で心強かったですにっこり飛び出すハート


普通のオーケストラのソロとも、フルートの作品を吹く時とも違う緊張感がカンタータにはあると思うのですが、とにかく立派でした拍手



今回のフルートパート4人と、聴きに来て下さった部の大先輩、阿部先生キラキラ


門下や科や世代を越えた繋がりができるのもカンタータクラブの醍醐味だなと思います。



カンタータクラブのことが好きすぎて、大学の4年間は本当にたくさんの時間を部に捧げました。


歌の練習ばっかりしていて親に「フルートを辞めるのでは?」と思わせたぐらい。笑


バッハの勉強以外にも幹部をやっていたので、泣きながら合宿の準備をしたり、常に飲み屋を探していたり、朝早く行って部屋を掃除したり、名簿のバックアップを手書きでとったり、レンタカーを借りてティンパニを運んだり、部員と喧嘩したり(笑)書き始めるとキリがないぐらい色々あります泣き笑い

大変なことも多かったけど、今となっては全部が宝物です。


私は高校から芸大の附属に通っていたので、部活というものを経験していなかったのですが、カンタータでかなり濃厚に部活の青春を味わったように思います。笑


…なんか懐かしんでると切ない気持ちになりますねもやもやw


部外でも、温泉行ったりスキー行ったりカラオケ行ったりディズニーランド行ったりよく遊びました。(そして今でも仲良しなのはやはり部の人が多いです)



道夫先生は、忙しい現代において音楽家が忘れてしまいがちなことを、本当に丁寧に、何度も何度も言葉にして伝えてくださいます。

「諦めないで言い続ける」というのが、どれだけ労力を要するのか、指導経験がある方ならわかると思います。


今回の参加者は既に全国各地でご活躍の方も多かったですが、全員で初心に戻り、音楽とは何か、なぜ音楽するのか=なぜ生きるのか、という問いを考え続けた4日間となりました。

こういう経験ができることは幸運だと思います。


これからも、目先のことばかりにとらわれず本質を見て歩んで行きたいと思います。


道夫先生にはまだまだお元気でいてほしいです!


ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました花