シンエヴァ2回目を観た後に、見逃してしまっていた庵野さんのプロフェッショナル仕事の流儀を観ました。

共感する部分がとても多かった。もちろん庵野さんはスーパー極まってる人なので、私の共感要素なんて足の指の爪ぐらいだと思うけど。

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なぜ作品をつくるの?という問いに
「僕にできるのはこれぐらいだから」
と庵野さんは答えた。

根本的に何かを作らずにはいられない、けど自分のことは好きじゃない。好きだけど嫌い。

大人になれない
というか大人ってなんだっけ?

自分にやたら素直で嘘がつけない
だから作っては壊していく。

誰かと何かを作ったほうが面白くなるに決まっているから、みんなに任せてみるんだけど、結局全部奪って完成させちゃうのは憎いけど天才だし結局憎めないのはキャラもあるのかなw

そういうの、そのまま全部エヴァになってんだなぁ〜と思ったらもう泣けて泣けて仕方がなかったです。それを知ってても知らなくても、劇場では1時間ぐらい泣きっぱなしだったけどね。

自分のことわかって欲しいけど、頭の中全部ひけらかすのは違う。気がついて欲しいけど、本当のことは言わない。人間の気持ちは矛盾だらけ。でもそうやってぐちゃぐちゃしてるほうが人間ぽいし、絶望するけど信じたくなるんだよな。

そうじゃないなら機械でいいじゃん?

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産み出した作品の優先順位がぶっちぎり1番で、自分のことはどうでも良さそうにポテトチップスを袋から流し込んでる姿も印象的だった。
結婚して昔のように自分をほっとくことは出来なくなったけど…とも話していたけど、その感じもすごいわかるんだよなぁ。

私は寝ることは大好きなので、そういう部分では自分を大事にしてる方かもしれないけど
食事ってあんまり興味持てないんですよね。だからお腹空いた時にスナック菓子たべたりしてます。笑

そんなことに時間使うなら動画作ったり、文章書いたり何かしらを産んだほうがいいとおもっちゃう。だからとりあえずお腹いっぱいになったらそれでよかったり。

綺麗事とかじゃなくて、自分のこと嫌いだから人の為のが頑張れるんですよ。こんな私でも、誰かの役に立つなら生きててもいいかなって思えるから。

自分のことを全力で真っ正面から頑張れる人って、ちゃんと自分のこと愛せててすごいなぁって思う。これは持って生まれた性格だからたぶん後付けではどうにもならないんだろな。

庵野さんのように物凄いものを生み出す能力も体力も覚悟も私にはないので、細々活動するのみですが

大人になんてやっぱりなりたくないなと、ドキュメンタリーを見て改めて思ったのでした。

あとはあんなに多人数で大変な作業をして、ちゃんと完成するんだから凄いなと思った。始まれば終わるんだね。

試写会でスタッフたちが号泣してたけど、そんだけ振り回されて時間かけて作ったもの見たら泣くわな。笑