今の世の中の需要は“機械が代役できてしまうようなスキル(前者)”から“何かを新しく生み出すスキル(後者)”へと変化しています。


具体的に言いますと、前者は”大人数が働く工場のレーン作業(現場)“、後者は“少人数で行われる商品を生み出す作業(開発)”となります。

当たり前のことですが、必要とされるスキルは全くもってなんですね。


まず、前者で求められるのは80から100に持っていける能力です。こちらでは今まで積み上げられてきた知識、経験がものを言います。


逆に後者の方はと言うと、0から20のものを生み出す能力が求められます。


新しいもの、この世にないものを生み出す必要がある後者には何が必要なのでしょうか?
それは、”新たな視点“なんです。
この視点を持つために必要になってくるのが無知の力なんですね。

もちろん、ある程度の知識は必要です。しかし、自分が今まで築き上げてきたその膨大な知識に固執してしまうと革命的なアイディアは浮かんできません。
また、知識に頼ってしまうと、思考力が低下してしまう可能性が非常に高いのです。

今はインターネットが普及しているので必要な知識は必要な時にだけ調べて、必要がなくなったらそれらを捨ててしまった方が素人目線のような良い視点を持つことができます。

ただ、一度知ってしまったもの(知識)は完全に
忘れることはできません。

ではどうしたら良いのでしょうか?

根本に事実があり、それを個人が解釈して記憶したもの、それが知識です。

そうです。ポイントは解釈です。事実の解釈は多角的にできてしまうんですね。
この解釈をもう一度見直してみましょう


また、この素人目線の視点というのはメタレベルで考えることにも置き換えられます。
その方法として大きく3つに分けて解説していきます。

1、抽象化・アナロジー

一見全く異なる領域同士の共通点を見つけてそこから新しいアイデアを生み出すのがアナロジーの考え方となります。(例 回転寿司のアイデアは工場のラインから、マジックテープのアイデアはオモナミという植物から生み出された)
簡単に見えない共通点を探すことです。

また、課題(具体)は一度抽象化することで汎用性が上がり、効率的になります。そして答えが出たらもう一度具体化することで問題解決をしやすくなるんです。算数の公式なども抽象化の例となります。


2、思考の軸

コンビニの商品をできるだけ書き出してみて、と言われた時に同じ大きさや価格を考えながら書き出したとします。その時の大きさや価格が思考の軸に当たります。
思考の軸を抽象化して表現すると、個別の事象を見る上での基準となる視点 となります。このようにアイデアに広がりを持たせてくれるのが思考の軸です。


3、「why(上位目的)」

このwhyには将来(目的)と過去(原因)との2通りの方向性があります。このwhyの層を深めきると根本的な目的や原因にたどり着け、手段の範囲も広がるんですね。
why型思考は従来の線を引き直す上で重要な観点を提供してくれます。いわゆる土俵を変えることができるということです。


具体例を見てみましょう。駅前にある昔ながらの喫茶店の競合を考えてみよう。
もちろん、他の昔ながらの喫茶店が挙げられますよね。
次に、手段としての具体レベルで考えてみると“お店でコーヒーが飲める場所“が出てきます。
そうすると、コーヒーを飲むという目的が満たせれば良いのだから、家で飲むためのコーヒーマシンやインスタントコーヒーも競合として想定できます。
さらに目的を掘り下げて考えると、[電車の待ち時間を潰す→充実した駅の待合席]、[井戸端会議をする→シーシャルメディア(井戸端会議)]なども競合と考えられるのではないでしょうか。