写真って面白いな、と最近思います。写真という仕組みそのものに芸術を感じてしまって。
光はレンズから入り、フィルム、もしくはデジタルの光を感じるところ(名称知らない)に当たって像を結びます。
このとき、フレームというか、写真の枠は撮影者によって区切られるわけですが、実はフレームの外の情報も写真の中に映り込んでいたりします。
例えは良くないですが、鋭い目つきのモデルさんが写っていたとすれば、カメラマンが挑発して怒らせた可能性が考えられますし、リラックスした表情の人物が写っていれば、撮影者との信頼関係まで想像させるでしょう。
このような、写真が撮られた環境まで想像させるような如実な真実みを再現することは写真にはできても絵にはなかなかできないことです。
たまにものすごくリアルな人物画で、人の顔がなんだか詰まらなそうな無表情のものがありますが、モデルさんを長時間座らせて待たせたらそれは詰まらない顔になるだろうと。
絵って時間かかるし、時間をかけるほどに一瞬一瞬の表情を逃してしまうんです。すごく勿体無い。
カメラプリーズ!
だから、アカデミックな西洋画で靴とか果物とかばっかり描いてる画家多いじゃないですか。やたらリアルで本物そっくり。なのに同じ人が描いた人物画を見たらパッとしない。「果物のようなクオリティの絵が見たいよ〜」とがっかりすることもしばしば。
モデルを雇うお金がなかったのもあるかもしれませんが、技術的な問題、つまりかけられる時間の方に問題があるとおもいます。
その辺の人を捕まえて、「早く終わらせてくれよ〜」とか言われながら描いた人もいたはず。
果物はいいけど、モデルさんを長時間止めておくわけにはいきません。
さて、時は現代。
snsの発達で端末を持つ人なら誰でも写真を撮り、アップすることが可能になりました。ネット上にはおびただしい数の画像が出回ってますし、デジタル技術の発達で何枚でも保存できるようになりました。かつては画家から職業を奪った写真の存在ですが、これだけ写真が氾濫した時代になると、画家を助けるツールとして活用できることでしょう。
写真を資料にして絵を描く人も多いはず。
そっくりに描きたい場合、写真の存在はとても便利。
さて、現代で写真と言えばカラーですが、色の塗り方について図説して最後です。
これを応用すれば写真みたいな絵が描けるってわけ。
では、絵においてのぼやけてるとは何か、くっきりしているとは何か。
左、芯を寝かせて塗ったグレー
右、芯を寝かせて塗ったグレーを指でこすった。
紙にはかすかな凹凸があり、鉛筆の芯はそれを拾ってしまいます。ですので塗りむらができるわけです。指でこするとぼやけてしまいます。どちらが近くにあるように見えますか?
お次も鉛筆です
右、それをこすったグレー
強い線は存在感を持ちます。ぼやけると存在感が薄くなります。
次は絵の具です
右、筆にタップリと水と絵の具を含ませて水滴のように盛り上がらないように紙の上で広げていった。
次はグラデーションのやり方
右、ちょっと味のあるグラデーション
グラデーションはどうやるか。
それをジグザグに動かすと図の中央にあるようなウネウネができます。蛇みたいですか?
もっとジグザグの回数と幅を詰めると右のキチンとしたグラデーションができます。ポイントは筆を横倒しに近い形のまま動かすということ。おためしあれ!
さあ、武器は揃いましたよ。
あとは絵の中でのぼやけてる部分、くっきりとした存在感の濃い部分を使い分けて描くことで、今まで以上の遠近感と立体感が出てくるはず。
遠くはボンヤリ、近くはくっきり。それが写真の法則性。それを絵に当てはめてみることできっと写真みたいな絵に近づけるでしょう。
お読みいただきありがとうございました。






