ストロークという考え方 | 絵を描くことを通して生きていることの不思議さ、面白さを発見する。

絵を描くことを通して生きていることの不思議さ、面白さを発見する。

インプットとアウトプット。
入力と出力。

受け取ったもの、吐き出すもののバランスを考えてみる。

1ストローク、2ストロークって聞いたことはありますか?

絵を描く、特に線を引くような描き方、ドローイングをするときに一本の線を引きはじめてから引き終わるまでのことをさします。

熊谷守一という画家をご存知でしょうか?
あるいはレオナール藤田。画像検索してみて下さい。

彼らは神級に絵が上手いです。(そりゃそうだ)ひとことでうまいと言ってしまっても味気ないので語りたいですが今回はカッツアイ。

その秘密はストロークにありました。彼らは驚くほど1つのストロークが長いのです。
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私の絵で恐縮ですが、ストロークの短い絵とストロークの長い絵の比較です。どっちが上手く見えるかはさておき、ストロークの長いドローイングを描くのは技術の高さを必要とします(自画自賛)

ストロークが短いということは、先の見通しがなくてもある程度描けます。短い線をつなぎ合わせていけば形ができるのですから。

ストロークが長いということは、先の見通しがあるということです。例えるなら野球でバッターがバットを振るとき、バットの動きとボールの動きが噛み合う位置がわかるということ。ホームランです。

ただ、闇雲にストロークが長ければいいというものでもありません。線と線を不自然な区切り方をしてしまうと逆に下手に見えてしまいます。
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1ストロークで描いてみました。
青丸と赤丸の違い、わかりますか?物と物の重なりを表現するには、線の区切り方を的確に行わないと意味が変わってしまいます。

自然に見える区切り方を探してみて下さい。ありがとうございました😊
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