かっぺちゃんは生き物が大好きだった。特に昆虫。
昆虫ではないけれど、毎年大発生する黄色と黄緑の毛虫が可愛くて好きだった。
ある日下校途中に拾ったミルク缶に片っ端から黄色と黄緑の毛虫を捕まえてまんぱんにしてお母さんにお土産にした。
ぎゃ〜〜〜!!お母さんは怒り、すぐ捨ててきなさい!と言われた。
近所の神社に夕方捨てに行き悲しかったことを覚えている。
次の日身体中に痛痒いぶつぶつができた。
友達の家の近くの池でたくさんカエルの卵が取れると聞きつけ、1人で取りに行った。
取れるわ、取れるわ…バケツいっぱいのカエルの卵を家に持ち帰ったけど、お母さんに怒られるかもと思って庭にある大きな漬物の樽に入れておいた。
そしたら庭がゲコゲコカエルのなく音でうるさくなって、「今年は庭にたくさんカエルがいるわね。」ってお母さんが言ってて知らんぷりした。
学校の帰り、田んぼの畦道に真っ赤でびっくりするほどきれいな花がたくさん咲いていたのでお母さんにお土産に摘んで帰った。
今思うと彼岸花だわ💦
マーガレットをたくさん摘んで帰った時は「これきれいだけど便所臭いのよね…」とお母さんが呟いたのを聞き逃さなかった。お母さんはちゃんと飾ってくれたけど、確かに便所臭かった。今思うと私よりずっと若くしてお母さんになった私のお母さん、よく頑張って育てくれました🍀
書いてて、これ三男に似てるなーと思った。ピーちゃんも学校帰りよくお土産を持ってきてくれる。
ただねぇ、都会はこの花摘んできていいやつ?とかハラハラ。
こちらでの子育ては、子供ってどこにでも入ってちゃうし、お花も摘んだりむしったりするけど細かく誰かの土地だから手を引っ張って注意しなきゃいけなくて窮屈に感じたなぁ。
前住んでいた家のハイツの裏の竹藪に子供達が入っちゃって、大家さんが怒って、謝ってもヒートアップして止まらなくて、いい?こんな竹藪で管理していないように見えても固定資産税払ってるのよ!田んぼも人の土地だから畦道通ったり遊んだりしないでしょ!?💢
‥遊んでたし、怒られたりしなかったなぁ。
学校帰りに桑畑で桑の実を友達と食べて帰ったりしてたけど、先生から「農家さんからの連絡で桑の実は食べていいけど、蚕の餌にするから葉っぱはちぎらないでねってご連絡です。」怒られるかもと思ったからほっとしたな。
都会はその分選択肢がたくさんあるし、いいとこもあって大人には住みやすいけどまだ分別のつかない子供とそのお母さんにとっては窮屈なところもあったなという感想です。都会育ちのお母さんにとってはなんとも思わないかもしれないけどね。