60歳の飴玉
もう還暦になるというのに
涙が止まらなくなった午後
ずっと自分の人生の謎を
拗れて捻れた心の理由を
探して彷徨ってたどり着いた
謎が解けて
ピースがはまって
世界が大きく広がったんだ
そこに喜びは湧き上がったか
悲しみに覆われた空は晴れたか
今 私は 愕然としている
この清々しい世界を行ける喜び
生きる希望と不安
まるで再び生を受けたかのよう
しかし振り返れば
消すことのできない過ちと
傷つけてきた人々の驚く顔と
寄り添ってくれた優しい人々の
空を切った言葉たち
頑張っていたのにダメだった自分
気付くのに60年もかかってしまった自分
やっと理解して泣いている自分
そんな私に
おんおんと泣く私の口に
飴玉を入れてあげる
泣き止むかな?
泣き止むと良いな
笑って欲しいな
それをやってくれる人がいなかった
幼い私の為に
今大きな飴玉を含んで
微笑むその時をじっと待つ
かっぱぶいこ