『終わらない青』
ご覧になられた方で、最初は何の映画なのかまったく分からなかい方も多かったんじゃないかな?
ただ、最初の食事シーンを観た時に何というか、ぞわぞわする感覚があったんだよ。
わたしがたまに言う地獄の食卓って、不快感の強い文字通り地獄のような食事シーンなんだけど、若干ネタにしている部分もあるんだよ。
だけどこれは、そういうのと違うんだ。
もちろん不快感はマックスなんだけど、何ていうかガチなやつっていうか・・・
この映画の主人公、高校3年生の楓は
腕には無数の切り傷がある。
隠しきれるものではないから糞父も(母親も)知ってるんだけど、ある時糞父は「俺への当てつけか?」と楓に因縁をつけ、暴力をふるう。
これだけでもすでに十分すぎるほどクソなのに、この糞父はあろうことか楓をレイプしてんだよ。
件のシーンは控えめに言ってキツすぎる。
しかも事が終わったあとにこの人でなしの糞父は楓にあまえるんだよ。
そんな人でなしに対して楓は「パパ大好き」って言わされてるんだ(そのはず)。
だけど、些細なことでも気に入らないことがあると、豹変してすぐ楓をぶん殴る。
そこに会社からの電話がかかってきて電話でやり取りする人でなしは、極々普通の人(ややへりくだり気味)なんだよね。
外では人当たりがよくへこへこしていて、家では精神的に家族を追い込み、肉体的な暴力をふるい、あろうことか実の娘をレイプする。
一体どういう心理構造してるの?
キ○ガイっていうのはこういう人間人でなしのことを言うんじゃないの?
ニュースなんかだと大雑把な言葉でしか語られないからあまりピンとこないかもしれないけど、映像として見せつけられると想像とは比べ物にならないほどキツい。
もちろんこの映画自体は創作ではあるとしても、ね・・・
比べるのは間違っているかもしれないけど、昨日の
『関心領域』とは

対極的な作品なんじゃないかな?
ただ、あくまでもわたしはこちらの方がはるかにキツかった。
楓が人でなしの子どもを妊娠していて・・・って話しになってくる。
ラストまで一片の救いもないよ。
そんな無慈悲な地獄を断片的に、一切の音楽もなしで淡々と、そして生々しく描いた作品だね。
間違いなくオススメはできないかな。
正直かなりショックが大きかったし、内容も内容だし、人によってはキツいとかそういうレベルでは済まないかもしれない。
だから、もしご覧になられるのであれば、覚悟して観なきゃだめだと思う。
個人的には『子宮に沈める』よりも、こちらの方がダメージは大きかった。
でもそこはその人の耐性による部分が大きいしとは思うよ。
人によっては『子宮に沈める』の方がキツいと思うし。
ただ、わたしはやっぱり無理なんだよ。
レイプってやつがさ。
わたしから言わせりゃ、この国のレイプに対する考えはあますぎる。
こんなん人間の尊厳を全否定する行為だと思うし、やった奴は一人の例外もなく即時処刑されるべきだと常々思っている。
たまに芸能人とかでさ、やった奴が取り沙汰されたりするじゃん?
で、そういう時に必ず擁護する奴が現れる。
中には「そんな露出の多い服を着る方にも問題がある」とかぬかす奴もいる。
そんな馬鹿な話あるわけねーだろ!
手を出した奴が100%悪いに決まってんだろ!
ましてや子どもに手を出すとか、キ○ガイ以外の何者でもないし、どんなクズよりクズでしかないし、もはや人間ではないよ。
存在していてはいけない。
ということで、本当に胸糞悪いものを観てしまったという気持ちでいっぱいです。
本当はもっと言いたいことがいっぱいあるんだけど、しんどいからもういいや・・・
今回もありがとうございました♡
バイバイ!またね♡
Salut(サリュ)♡