『FEAST 狂宴』

自分の過ちを認める謙虚さが大事なのですよ。


ミッドランドスクエアシネマ2で観ました!




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またしてもヤバそうな映画だな!


これはね、なかなかにヤバい映画だったよ!

って、マシュマロちゃん


絶対こういう映画を想像してるでしょ!?

(『ファミリー・ディナー』です)


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当たり前でしょ!

って、ひょっとして違うの?


うん。

先に言っちゃうけど、そういう映画とは違うんだよ。

当然わたしも観る前はマシュマロちゃんと同じこと思ってたけどね(笑)

だけど、また違う気持ち悪さが充満した作品ではあったよ。

ただ、どう解釈するかは観る人に委ねられている作品だとは思うかな。

単純にわたしが理解できなかっただけかもしれんけど(笑)


ということで、そのあたりのことも踏まえた上で超適当な概要です。

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物語の舞台はフィリピン。

どうやら高級なレストランを経営するアルフレッド一家は、たくさんの使用人達を抱える裕福な一家。

そして、貧しいながらも愛する妻のニタとたくさんの子どもたちと楽しく暮らしているマティアス一家がこの映画の中心となる二家族なんだ。

ある日、アルフレッド一家の大黒柱アルフレッドは長男のラファエルが運転する車で市場に買出しに来ていたんだ。

でもその帰り道でスマホに気を取られてながら運転をしていたラファエルは、ハンドル操作を誤って車が大きくブレてしまう。

そしてタイミングの悪いことに、前を走っていたサイドカー付きのバイクがUターンをしたこともあって、バイクとぶつかってバイクは大破してしまうんだ。

バイクに乗っていたのはマティアスで、サイドカーには幼い娘が乗っていた。

マティアスは投げ出され意識を失い娘は泣き叫んでいたんだけど、突然のことに呆然とするラファエルをアルフレッドは助手席に追いやり、自分で車を運転して逃走してしまうんだ。


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おいおい!

ひき逃げかよ!

クソじゃねーか!


そうだね。

で、マティアスの娘は幸い軽症ですんだみたいだけど、マティアスの意識が戻ることはなかったんだ。


だからマティアスの妻ニタは


意識が戻らない夫マティアスを「これ以上苦しめたくない。許して」と、泣きながら生命維持装置を外すことを選択するんだよ。

貧しい一家だから、経済的な問題もあったとは思う。


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つらいなあ・・・

で、ひき逃げ親子はどうなったの?


一応事故を起こしたラファエルは罪悪感に苛まされてはいたよ。

父のアルフレッドの指示で、こっそりマティアスの医療費を払ったりもしたんだ。

だけどひき逃げ事件として捜査が始まりそうになって、弁護士と相談してみるんだけど、どうやら有罪は免れそうにない。

アルフレッドの妻がニタに金で示談にしないか?と持ちかけるけど、ニタはきっぱりと断る。


そしてアルフレッド一家は家族で話し合った結果


まだまだ将来これからのラファエル(左)の身代わりに父のアルフレッド(右)が


事故を起こしたのは自分だということにして裁かれ、刑務所に行くことになるんだ。


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アルフレッドの一家は、やってることが最低だな!


取り敢えず裁判も終わり、新たな日常が始まったニタの一家の前にラファエルがやって来て、ニタに何かを告げる・・・

と、ここまでが前半だね。

そして、後半の展開は突拍子もないことが色々とありすぎて、かなりアレだと思う。


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いよいよニタによるあれこれの開始か!?


いや。

大黒柱が収監中のアルフレッド一家のレストランには


忙しそうに働くニタと子どもたちの姿があったんだ!


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え!?

どういうこと!?


ニタは夫のマティアスを失って経済的に困窮していたはずだからねえ。

せめてもの罪滅ぼしとして、ラファエルが高給で雇ったってことかねえ?

とにかく唐突過ぎたし、どんな話があったのかは分からないんだけど・・・

まあとにかくそんな感じの香港産フィリピン映画だよ!




⚠WARNING⚠

公開が始まったばかりの作品ですが、この先がっつりネタバレが含まれています。

あらかじめご了承の上、お進み下さい🙇‍♀💦

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そもそもなんの映画なの?

あれこれ映画でも、そういう映画でもないんでしょ?

イマイチよく分からないんだけど・・・


この映画はね、罪と宗教的な“赦し”を描いた作品なんだよ。

フィリピンってさアジア圏では唯一のカトリック国家だから、カトリックの“赦し”ってことね。


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去年観た『対峙』

みたいな作品ってことね。


観る前は『対峙』『ファミリー・ディナー』的な映画かと思ったんだけどね。

ただ、息が詰まりそうになるほどの緊迫感と重苦しさ、そして居心地の悪さがあった『対峙』とは違って、今作は何だか軽い感じに思えたかな。

罪を犯したラファエルも、悲劇に見舞われたニタもね。

ただ、『対峙』とはまた違う居心地の悪さがあったし、異様な気持ち悪さがある作品だとは思ったよ。

何かねえ、ラファエルサイドから上から目線的なものが滲み出ていたんだよ。

そもそもニタに賠償するならともかく、貧しくてかわいそうだから雇ってあげよう!ってなる?


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雇われたニタがよければそれでいいんじゃないの?


まあニタに関しては、その時は何か思惑があったのかな?とは思ったから置いておいて、やっぱりわたしは加害者であるラファエルサイドは理解できんなー。

しかもアルフレッドの妻が、自分の息子のせいで夫を亡くしたニタに対してのろけ話をいけしゃあしゃあと聞かせたりするんだよ?

いくら何でも他人の心の機微に疎すぎない?


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確かに・・・

それはちょっと、いやかなり嫌だなあ・・・


後半部分ではそういう気持ち悪さが満ち満ちているんだよ。

あとちょっと脱線するんだけど、ラファエルには別れた妻との間に娘がいるの。

で、その元妻は新しい旦那といっしょに娘を連れて、ラファエルんところに年一ぐらいで行ってんのよ。

新しい旦那、気まずすぎん?


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そんなん絶対行きたくない!!


しかもしかも罪悪感に苛まされていたはずのラファエルが、元妻に対して復縁を迫ったりとかしてんのよ。

こいつ、反省しているフリか?って思っちゃうよね。


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そんなことしてる場合じゃないだろ!


そういうお国柄なのか何なのかちょっとよく分からん部分もありつつ、


お待ちかねのラスト“狂宴”に至るんだけど


正直どう解釈していいものか分からんかった(笑)

わたしみたいな人は「今あなたたちが食べたお肉はラファエル、あなたのかわいい・・・(ΦωΦ)」みたいなものを期待しちゃうと思うんだけど(笑)


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そんなのいちかだけじゃないの!?


まあそんなことはないんだよね(笑)

ニタはラファエルに夫を殺されてしまったけど、アルフレッドの一家に生活を保証してもらってることもあるし、ラファエルを


“赦す”ことができたのか


それともラファエルから真相を聞かされて


やっぱり“赦す”ことができなかったのか


その辺りは観た人に委ねられてんのかねえ。

ということで、アルフレッド一家がレストランを経営しているということもあって、色んなフィリピン料理が出てきたりもするこの映画、あなたは何を感じるでしょうか?

機会があればぜひご覧になってみてください♪



それでは

今回もありがとうございました♡

バイバイ!またね♡

Salut(サリュ)♡