『ハンテッド 狩られる夜』
何だか微妙さがにじみ出ているかのような映画だなあ・・・
わたしもね、最初はそう思っていたからスルーするつもりだったんだよ。
でもこれよく見たらさ、
“その鮮血が美しい”あれこれ映画『ハイテンション』
のアレクサンドル・アジャ監督が制作として関わっているとのことで、急遽観ることにしました(笑)
ホテルの洗面所で夫エリックとテレビ電話をしていたアリス。
通話が終わる間際に洗面所に一人の男が入ってきて、シャワーを浴び始める。
実はアリスはその男ジョンと絶賛浮気の真っ最中だった。
おいおい!
そんなんだからHUNTEDされちまうんだぞ!
こら!
勝手に決めつけないの!
やがて事を終えた2人はホテルを出て目的地(出張?)に向かうんだけど、車のEMPTYランプが点いてしまう。
前日に給油したはずだけどな?と訝しがるジョンだったけど、ないものはないので途中のガソリンスタンドに寄るんだ。
ジョンが給油をしている間、アリスは売店で買い物しようとするんだけど、中に店員はいない。
探しても店員が見つからないうえに、レジカウンターの後ろには血痕のようなものもある。
気味が悪くなったアリスはお金を置いて売店を出ようとするんだけど・・・
その時どこからともなく
ほらみろ!
言わんこっちゃない!
エリックの復讐の始まりだ!
いやマシュマロちゃん、まだダンナと決まったわけじゃないよ!
突然のことに驚くアリスだったけど、銃撃をかいくぐり何とか身を隠すことに成功!
でもスナイパーはかなりの凄腕のようで、店内のわずかな動きすら見逃さず、非常に精度の高いスナイプをしてくる。
その頃浮気相手のジョンは給油を終え、車内で音楽を爆音で聴いていた!
燃料タンクに穴があけられているとは夢にも思わずに・・・
一方、腕の痛みと戦いながら、なぜ自分が狙われるのか?その理由が分からないアリス。
カウンターにトランシーバーがあるのを発見し、
店内にあふれかえる商品を囮にして謎のスナイパーの隙をつき、無事にトランシーバーをゲット!
助けて!変質者に執拗にスナイプされているの!オーバー!
と、救援要請も行い一安心・・・
のはずだったけど、突然ジョンが店内に乗り込んできた!
再び車のEMPTYランプが点いて、さすがにおかしいと思いアリスが心配になって様子を見に来たんだよ。
その結果・・・
助けて!ジョンが撃たれた!警察と救急車を呼んで!!
って、ごめーん(笑)君のお楽しみの相手のジョンを撃ったのはオレだったわ(笑)
という、深夜のガソスタの売店を舞台に、理由も目的も不明な謎のスナイパーとの攻防を描いた
って、結局のところ不倫許すまじ!っていうそれだけの話でしょ?
この先一応
⚠WARNING⚠
ネタバレ注意でお願いします🙇♀💦
それがねえ、そうじゃないんだよ。
スナイパーは確かに不倫云々の話もするんだけど、何ていうかそれは一つのこじつけにすぎないというか・・・
ネタバレになっちゃうからあんまり書かないけど、アリスには他にも色々と黒い部分があって、それにスナイパーは怒りをぶつける感じ?
いや、アリスである必要もなかったというか・・・
とにかく、スナイパーは社会に対する怒りや絶望そのものなんだよ。
日本でも“無敵の人”なんて言うじゃん?
まさにそんな感じの人なんだと思う。
で、やり方はマズいにしても、何か事を起こすことで社会を変えるための問題提起をする・・・
例えるなら死刑制度を廃止するために、冤罪で望んで死刑された
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』みたいなもんか
わけでもなくて、スナイパー自身もそんなことをしたところで何も変わらないし、一時的に騒がれたところで所詮人々のヒマを潰すエンタメにしかなり得なくて、あっという間に風化してしまうことも分かっている。
なんて頭ごなしに決めつけられることも分かっている。
って、ほぼほぼネタバレした気もするけど、このへんにしとこうかな(笑)
ただ一つ言えるのは
GOD IS NOW HERE?
神は今ここにいらっしゃる?
神の使い気取りなの?
そういう意味もあったかもだけど、一応物語ではGOD IS NO WHERE、神はどこにもいない。
つまり・・・
何でスナイパーがロックオンなのかと思ったら、それがやりたかっただけだろ!!
ということで、果たして謎のスナイパーはただの狂人なのか、それとも哀れな犠牲者なのか、はたまたガンダムなのかはぜひご覧になって確かめてみてください(笑)
完全に好みは別れてしまうと思いますが、わたしはけっこう好きでした♪
また、PG12作品ではありますが、そうとは思えないぐらいあれこれしているので、そういう意味でもなかなか楽しめましたよ♪
ちなみに多分明日は休みです🙇♀💦
バイバイ!またね♡
Salut(サリュ)♡