『チョコレートドーナツ』

1人の人生の話だぞ。

あんたらが気にも留めない人生だ。


アマプラで550円でレンタルして観ました!



今作は公開当時異例のロングランヒットした作品ということで、けっこう有名な作品だと思うんだ。

だけど恥ずかしい話、わたしはまったく知らなかったよ。

本当に、観るべき映画はいくらでもあるし、一生消えない1本もいくらでもあると思う。



ということで早速だけど、超適当な概要です。

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物語の舞台は1979年のカリフォルニア。

ゲイバーで口パクシンガーとして働いていたルディ(手前)は


いつか本物のシンガーとして、ちゃんと自分の声で歌える日を夢見ていた。

そんなルディはある日、店にやって来た


検察官のポール(普段はゲイであることを隠している)に


一目惚れされ、2人は恋に落ちる。

そして何だかんだありつつもいい感じになるんだけど、


ルディの家の隣に住むシングルマザーが薬物乱用で逮捕されてしまい、


障害を持つ一人息子のマルコが


家庭局に連れて行かれてしまうところにルディは鉢合わせてしまう。

特に親交があったわけではないけど、明らかにマルコは母親に育児放棄されていたことも知っていたし、ルディはマルコのことが気になっていた。

ポールに相談したりもしていたしね。

そんなある夜、ポールの車に乗っていたルディはマルコが一人夜道を歩いているのを目撃する。

マルコに話を聞くと、家庭局の施設を抜け出して家に帰ろうとしていたみたいだけどマルコが向かっていたのは家とは逆方向。


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決して良い環境ではなかったとしても、それでもマルコにとっては大切な家だったんだろうね・・・


マルコのことが心配になり、どうしたものかと思ったルディはマルコを自分の家に連れ帰る。


初めて見せるマルコの笑顔を見るうちに、


ルディはマルコを引き取ろうと決意しポールに相談した結果ポールの家で3人で暮らすことに。


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そんなに簡単に他人の子どもを引き取れるものなの?


そこは検察官だったポールが法律の知識を駆使してがんばったんだよ。

いっしょに暮らすのも、住む家に細かい規定があったりするからだし、マルコの母親に刑務所まで会いに行って、親権の委託(正式な名称は忘れた💦)を取り付けたりね。

ただ一つ懸念もあった。


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懸念?


2人が同性愛者だったこと。


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それって別に関係なくない?


当時は今とは比べ物にならないぐらい同性愛者への偏見も強く、風当たりも強かったからね。

同性愛者のカップルに子どもを託すなんてありえない!ってことになってしまう。

だから、あくまでもルディとポールは従兄弟だと偽るんだ。

そしてマルコと暮らす許可をもらい


マルコはルディとポールからたくさんの愛情を受けて、よく笑うようになり、


学校へも通えるようになって、驚くほど成長するんだ。

さらにポールはルディにカセットレコーダーをプレゼントして、ルディは自分が歌う曲を録音したカセットテープを色んなクラブに送ったりもした。

そんな感じで幸せな日々が1年間続くんだけど・・・

ついにルディとポールが同性愛者だということがバレてしまい・・・




⚠WARNING⚠

この先ネタバレがあります。

あらかじめご了承の上、お進み下さい🙇‍♀💦

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どうも実際にあった話を元に作られた映画みたいだね。

どの程度事実を元にしているのかは分からないけどけど・・・


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マルコはどうなるの?

2人元に帰ってくるの?


その前に検察官だったポールだけど、3人で暮らし始めてから弁護士になるんだよ。

下らない理想論、青臭い正義感を持ち検察官になったはずだけど、いつしか正義などないということを思い知り、同性愛者に対する差別も「これは差別じゃない。現実だ」と同性愛者である自分自身が口にしてしまうほどにはやさぐれていた。

マルコを引き取る決意をしたルディは、最初渋っていたポールに


偽りの自分を捨てて、本当の自分になるチャンスよ!

下らない理想論を忘れたの!?


というようなやり取りを経て、ポールは変わったんだ。

本当の自分をさらけ出すことが必ずしも全てだとは思わないけど、何だかんだ(一応)隠して過ごしているわたしにゃ少々耳が痛くもあった。

で、マルコが帰ってくるか否かだけど・・・


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無事に帰ってくるんだよね?


帰ってこない。


裁判を通して2人のマルコへの愛情も、2人の元でマルコがどれだけ幸せに暮らしていたかも間違いなく伝わったんだけど、


同性愛を隠さない生き方を子供が普通だと考え、混乱を来す恐れもあり-


という結論に達して、結局2人の元へ帰ってくることはなかったんだ。

そもそも裁判も、マルコが幸せに暮らせるか否かではなく、同性愛が是か否かにばかり焦点が当てられていたんだよ。
というか、端から茶番のようでもあった。

「私は守りたいだけです。制度の隙間からこぼれ落ちる罪のない子供を」

という、ポールの言葉も届かなかった。

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例え本当の親じゃなかったとしても2人はマルコのことを愛していたし、そのこと自体は伝わっていたのに・・・


ルディとポールはそれでも諦めずにマルコを取り戻すために再度裁判を起こすんだけど、同性愛者がとにかく気に食わない検察がマルコの母親と司法取引をして、減刑と引き換えにマルコの親権を取り戻させてしまうんだ。

そのためマルコは母親の元に行くことになる。


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ヤク中でネグレクトな母親なのに!?

そうなってしまうと母親には絶対に勝てないんだって。
そうしてマルコからはまた笑顔が失われてしまう。
そればかりか、出所早々に母親はドラッグに手を出し、男を連れ込むんだ。
マルコは母親の家を出て、ルディとポールの元に帰ろうとするんだけど・・・

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・・・どうなるの?


ポールが手紙を送るんだ。

裁判で争った検察官や判事たち、さらには邪魔をした元上司たちに。


「ガソリン高騰、大統領選など一面を飾る報道の陰に、小さく埋もれた記事です。

・・・」


わたしはね、本当に血の繋がりなんて何の意味もないと思うし、子を愛さない親なんて何の価値もないと思う。

たとえ本当の親じゃなかったとしてもルディたちみたいな親の方が、比べるまでもなく親だと思うし、家族だと思う。


『aftersun アフターサン』の成長したソフィや、


『スワンソング』でパットも驚いた家族みたいな


家族が当たり前にあってもいいと思うんだけどね。


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そうだね・・・

ところで、なんでタイトルが『チョコレートドーナツ』なんだろう?


『チョコレートドーナツ』は邦題なんだけど、


マルコがチョコレートドーナツが大好きだったんだ。


そこから取られたってのが一つと、ジャケットにも書いてある通り、リング状のドーナツみたいにぽっかりとあいた胸の隙間を3人は互いに埋めあっていたんだろうね。

ということで、憧れのシンガーになったルディが


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オススメの作品です!


そして、明日はお休みです🙇‍♀💦

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それでは

今回もありがとうございました♡

バイバイ!またね♡

Salut(サリュ)♡