今回のまえがきと、ぐだぐだ 



観るかどうか迷ったし、観てからも書くかどうか迷いました。

わたしのような人の道から外れたゴミのような人間が書いたところで、ゴミみたいなことしか書けないし、そもそもこの作品に関して言えば完全な外野。

好き勝手なことをぬかすことしかできませんし、せっかく読んでいただいた方に不快な思いをさせてしまうかもしれません。

綺麗事はあまり言いたくないので綺麗事なしで、少しだけぐだぐだします。



『月』という映画を観に行きました


とある障害者施設で元職員の男が19名の命を奪った事件を描いた作品で、どうやら原作小説があるようですね。

映画の中で事件を起こすさとくんは


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意思疎通のできない障害者は生産性がないし、そこに税金をつぎ込むのは社会にとってよくない

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心がないんだから人間じゃない。だから排除してもいいんだ


という、自身の優生思想のもとに凶行に及びます。

大前提として、個人的にはそういう考えを持つこと自体は、その人の勝手だと思う。

ただ、それを表に出すのはアウトだし、口撃なんてもってのほか。
ましてや実力行使など論外で、殺人だって許されるものではない。
わたしに言わせりゃ


生産性がなくてなんでだめなの?そこに税金を注いだところで、何が問題なの?

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って思う。

わたしは外野だけど、意味合いは違うとはいえ生産性はなくなったし、ホルモン注射も性別適合手術も一律で保険適応しろよ!って思っているから、遠い意味では排除対象になり得るから、強くそう思う。

生活保護なんかもそうじゃね?

ぐだぐだ言うやつはいるけど、お前だってもらわない保証はないだろって。


ただ・・・
わたしの周りにはそういう人はいないし、子どももいないから想像するしかない。
同居人に置き換えて考えたところで、わたしの場合は同居人への怒りと憎悪が強すぎるから、さとくんに排除されたら内心ほっとしてしまうはず。


その点では『ロストケア』

とも共通するけど
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でも、仮にさとくんに排除されたのが自分の恋人や旦那だったらって考えると、やっぱり許せないだろうなとは思う。

でも同時に、ほっとしてしまう自分もいるような気がする。



正直ね、わたし別に何とも思ってないんだよ。

いや、思わないようにしている、かな。

ああいう障害者の方に対して。

そういう家族がいる方たちに対して。

別にかわいそうとも思わないし、実際のところどう思っているのか、障害者の方がどう思っているのか、その家族がどう思っているのか、それが分からないから何も言えない。

何となく大変だろうな・・・ぐらいは思うけど、それは失礼なことかもしれないし、家族にとってはそれでもすごく幸せなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれないし・・・

だってさ、こんな比べ方は失礼かもしれないけど、わたしが


MtFは〇〇が△△で□□だから大変だし、しんどいんだよね

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何て言ってもさ、実際分からんじゃん?

そもそも当事者であっても分からん可能性が高いのに。

それと同じことだと思っています。


でも、同じ立場になったらどう思うんだろう?

こんなんは想像でしかないけど、仮にわたしがなったら?

間違いなく、とっとと死なせてくれ!って思うだろう。

わたしはあんな風には生きたくないし、そんな自信もない。

じゃあ仮に旦那や子どもだったら?

わたしは耐えられる自信がない。

見たくないとすら思うかもしれない。

人としてはクソかもしれんけど、それが正直な気持ちです。

結局のところ、わたしも「見たくない」んだろうな。

臭いものには蓋をして、見てみぬふり。

それをされる側の人間でも、他の何かを見てみぬふりするんだ。

滑稽だよね。


キツくて汚くて臭い。

物語の中でさとくんが臭いの占める重さの話をしていたけど、実際臭いが一番しんどい。

もちろん全然違う仕事での話なんだけど、一番滅入るのはやっぱり臭いで、臭いの種類が違うとはいえ、それはよく分かる。

入所者に噛みつかれて~みたいな話もあったけど、わたしだったら障害者だろうが関係なく激怒して、場合によっては噛みちぎってやる可能性すらある。

でも、それは許されないんだよね?

そこは納得できない。

少し脱線して、なんか精神疾患を理由に刑罰を処されないこととかあるけど、それとそれとは話が別だとわたしは思う。


で、なんでさとくんたちはあの施設で働いているんだろう?


小説家志望の陽子は、小説のネタ探しのためって言っていたけど・・・


そもそもウソつきだし、家庭環境にも難(エホバ信者?幼い頃親父から躾という名の体罰)があるからな・・・

スランプ中の小説家の洋子は?

私にはこれしかできない


って言っていたけど、そんなわけないじゃん。

少し脱線するけど、なんかやらかした芸能人が一時的にそういう施設で働いたりすることあるけど、あれって何?

禊かなんかのつもりなの?

そういうこと?

その辺がもう少しほしかったかな。

さとくんなんかは、最初は情熱に満ちていたであろうことは想像できるけど・・・


まあ、所詮外野だし大したことは言えん。

安っぽくて薄い言葉しか出てこない。

現実はもっと複雑だろうし、わたしなんかでは想像もつかないようなこともたくさんあるんだと思う。

ただ、さとくんのやったことは絶対に許されてはいけないし、ましてやそれを必要悪として賞賛するような世の中にはなってほしくない。

それをしてしまうと、何かがあっていつ立場が逆転してしまうかなんて分かりゃしないのに、そのときに排除されてもいいってことになっちゃうじゃん。 


実際にあの事件を知ったとき、同じような仕事をしている人たちはどう思ったんだろう?

そして、この映画を観たらどう思うんだろう?

そんなことが気になったかな。


というわけで今回は


『月』



少し違ったお話をするかも

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という、お話です。
それではまた夜に。

Salut(サリュ)♡