『春画先生』
簡単な概要?
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ナゴヤ。
今池(池下だったかも)の今はなき映画館で、伝説のゴミ映画(褒め言葉)が上映されました。
それは奇才、漫☆画太郎先生の『ババアゾーン』をまさかの実写化した
完全に『アウターゾーン』のパクり(笑)なんですが、わたしは当時お付き合いをしていた人と観に行きましたw
スクリーンは満員御礼で、おそらく100%漫☆画太郎先生のファンで埋め尽くされていたと思います。
出来があまりにも素晴らしく、わたしの中で実写化映画=ゴミという概念を始めて打ち砕いた作品でした。
終わったあとにどこからともなく拍手が鳴り、やがてそれがスクリーン全体で大音響で鳴り響いた、初めての作品になります。
そこら中から楽しそうに映画の話をする声が聞こえ、わたしたちも
と楽しくおしゃべりしながら帰路につきました。
で、これはオムニバス作品になるのですが、4話目になる『ババアゾーン2』は原作とは全く異なるオリジナル作品となっており、その中でレンタルビデオ屋の店員が客の津田寛治さんに
という、何となくすごいことを言ってそうで、その実エロいと言っているだけの、ただの戯言を思い出しましたw
でもあの戯言は、聞く人が聞けば世の真理に聞こえたはずですし、誰かにとってはきっと歴史に名を残す名言になりえたんだろうな、と今になって思います。
そんなエロいだけじゃない、深い深いアートな沼!
“春画”の世界にハマり、そこに愛を注ぐ人々を描いた大人のラブコメが、今回の『春画先生』です!
ここから本編?
なお今回はR-15作品につき、内容もR-15相当(ネタバレも少し)となっております。
性におおらか!
そんな感じでしたw
一応簡単なあらすじは、変人として有名な春画研究の第一人者
通称“春画先生”(左)に出会った弓子さん(右)が
春画先生に誘われて春画のお勉強をしたらあっという間に春画の世界にのめり込み、次第に春画先生にも惹かれていくんだけど、春画先生には7年前に死別した妻がいて・・・
と言うような感じです。
『春画先生』というぐらいなので、もちろん春画とは何ぞや?っていう部分から春画先生が弓子さんを通じてしっかり解説してくれます。
何となーく、江戸時代の人が描いたエロい絵で、名だたる絵師たちも描いていた、ぐらいのことしか知らなかったんだよね。
春画は“笑い絵”なんて呼ばれたりしていて、
んな馬鹿な(笑)
みたいな感じで観て笑うだけではなく、描かれた人の心の機微や江戸という長い時代の中の時代の変化を、男女の些細な仕草や風景、背景などで繊細に描いたりもしていたそうです。
事に及ぶ前に気分をより高めるために見たりもしたりとかw
ということを春画先生から言われ、そして弓子さんはすぐに気付きます。
紙の色を活かして、描かずに描く、とかね。
芸術のげの字も分からないいちかは
と、弓子さんの物事を見抜く目に驚かされていましたw
ただ、例の蛸の春画だったり、人魚の行為を描いた春画だったりと
なんかやってること今の人間と変わらんよな・・・
とはいえ、江戸時代は今とは比べ物にならないほど性に奔放だったというのは皆さんご存知かと思いますが、明治に入り西洋のキリスト教的倫理観という余計なもんを取り込んで、西洋的な社会を形成したことで、性へのおおらかさや春画は悪しきものにされ、春画は形を変えながら姿を消していったようです。
明治という時代がなければ今の日本はあり得なかったわけですが、それでもやっぱりわたしは明治時代はクソだと思う。
この時代にしょうもない価値観が形成されなければ、もっと生きやすい世の中になっていたかもしれない。
やたらと明治を推そうとする感じは
“アーリア人団結を目指す娘たち”のようなものを感じて、マジでウザい
それはさておき、春画先生に出会った人たちは心も体も解き放ち、開放されていく!
ということで、弓子さんもどんどん開放され、自由になっていく!
つまり、春画を無修正で映しているということでR-15相当の作品ですが、普通に行為もあるよ!
しかも奔放にw
そんなことをされたら、わたしは確実にハサミを手にちょん切・・・
ということで、春画という沼にどっぷりはまり、春画先生に想いを寄せていく弓子さんが辿り着く境地は!?
妻を失くして7年間女断ちをする春画先生が抱く、弓子さんへの想いは!?
そんな奇想天外な大人のラブコメ『春画先生』。
楽しい114分でした♪
エロ滅ぶべし!じゃなければ、わたしはオススメかな!
しかし上の予告編の、例の蛸の春画の鑑賞会の一幕だけど・・・
朗読するジジイがマジでウザえw
それでは
今日も来てくれてありがとう♡
バイバイ!またね♡
次回予告
なるほど・・・
随分変わったプレイをお好みのようだ
※事情により予定を変更する場合があります。
この先はR-18(ネタバレあり)で
物語の終盤、春画先生がなぜ弓子さんを見出したのか、その答えが明かされます。
物語の序盤に春画先生と春画鑑賞会に訪れた弓子さんが、自分たちに失礼な態度をとってきたおっさんに詰め寄るシーンがあるんですが
春画先生の好きなタイプの女性
春画先生は弓子さんの気質を見抜いていて、なおかつ春画への理解も深い弓子さんは春画先生にとっては理想の女性。
と、ぐだぐだ書くのはまだるっこしいので、要するに・・・
自分の尻の穴に指突っ込んで「私は薄汚い豚野郎です」って言えよ!
私は薄汚い豚野郎です!
明治に入り弾圧された春画はその姿を(縛られた女性の姿など、今でいうSM的な絵に)変えていった-
ついでに言うと“みなで楽しむもよし”は、男同士でお楽しみのところに弓子さんが乱入しての“みなで楽しむ3P!”で、“一人で楽しむもまたよし”は、その様子を春画先生が音声だけを聴いて、“一人で楽しむ”ということも意味していて
これもまさかの伏線になっていた!!
そして最終的に2人はいっしょになり、幸せに暮らしましたとさ♡
とまあ、いちか的には全体的にとてもおもしろかったです(笑)
これはあれですよ!
そんな作品なんじゃないでしょうか(笑)?
ただし!
勝手に行為の生配信が春画先生に行われていた件だけは無理!
普通にそれは恥ずかしすぎるでしょ!
逆に言えば、それ以外は3Pも含めて大体OK!
いや、やっぱり鞭で打たれるのはちょっと・・・
と、もう何年もご無沙汰なババアがほざいてみましたw
あと、どうでもいいけど春画先生の本名、芳賀一郎か・・・
最後までお付き合い下さりまして
ありがとうございました♡
多謝♡