『さらば愛しきアウトロー』
簡単な概要?
現在絶賛公開中の映画
では曼荼羅を始め、様々なアウトローたちを憎たらしくだったり、恐ろしくだったり、魅力的にだったりと様々な姿で描いています。
そんな感じで物語の中でアウトローは、ときにとても魅力的な人物として描かれることは決して珍しいことではないと思います。
魅力的なアウトロー、一人二人ぐらいはすぐに浮かぶかもしれませんね。
しかし、彼は一味違うかもしれません。
ポケットに銃を
唇に微笑みを
人生に愛を
これはただの一度も発砲せず、暴力もふるわず誰も傷付けなかった、紳士的な銀行強盗にして脱獄の名手だったフォレスト・タッカーが2人の仲間と共に“黄昏のギャング”を結成していた晩年の姿を描いた、ちょっと変わったクライムムービーです。
ここから本編?
本編終了後に同時上映(ネタバレ)があるみたいだ
銃は撃たないのにハートを打たれる!
そんな感じでした。
おいおい、なんだよこれ!
こんなにも穏やかで、こんなにもスマートに金を奪っていく銀行強盗は見たことがないぞ!
このジーサンズたちみたいに
って・・・とんでもないじいさんだ!
しかもこれが実在の人物で、実話だというから驚き!
最後に一花咲かせよう!
みたいな作品は色々とあって、わたしはその手の作品が結構好きなんだけど、これはその手の作品とは全く異なっているんです!
最後に一花どころか、常に花を咲かせ続ける生涯現役!
そんな伝説の銀行強盗フォレスト・タッカーを、伝説の俳優ロバート・レッドフォードさんが演じ、そして生涯現役だったタッカーを演じたこの作品がロバート・レッドフォードさんの引退作ということで、何だか感慨深いものがあります。
といいつつ、この映画の存在も、ロバート・レッドフォードさんが引退していたことも知らず、さらに言うなら
ただ、そんなわたしでも素直にかっこいい!と思ってしまう、ロバート・レッドフォードさんの圧倒的存在感とフォレスト・タッカーの生き様に魅了されっぱなしでした。
いや、でも実際物語の中でも、だーれもタッカーのことを悪く言わないんだよね。
銃を見せられて(あくまでも見せられただけ)現金を用意した行員も、タッカーを追っていた警察ですらも、タッカーを実際に目にした人は、みんなタッカーの魅力の前に骨抜きにされちゃってんだよ。
それはきっとタッカーは悪党だけど悪人ではなかったからだろうし、タッカーの行動、立ち居振る舞い、溢れ出るオーラによるもので、それは一つの才能だったんだろうねえ。
そうそう!
タッカーと恋に落ちるジュエルもすごくよかった!
ということで、正直この手の映画としては単調すぎてどうなんだろう?とは思わなくもないけど、タッカーという愛すべきキャラクターを、そしてジュエルの魅力を最大限に引き出していたのではないかと思います。
決して犯罪讃歌ではなく、タッカーという一人の馬鹿な男讃歌という人間讃歌として良い作品だったんじゃないかな?
まだご覧になられていない方、機会があればぜひ一度いかがでしょうか?
それでは
今日も来てくれてありがとう♡
バイバイ!またね♡
次回予告
話によると、馬よりも速いらしい
だから馬よりも速いんです
※事情により予定を変更する場合があります。
同時上映(ネタバレ)は見ずに帰ってよかったね
大したことは書きません。
少しだけ、ね。
終盤でタッカーが17回目の逮捕をされるんだけど、面会に来たジュエルに自分の脱獄の歴史を記したノートを見せるのね。
で、その際の映像が一つずつ、いつ、どこで、が記され、脱獄の手口が映像として流れるんだけど
が、わたしはなんかすごく好きだな。
脱獄なんてとんでもないことで、一度でも成功させればすごいことなのに、タッカーにとってはそんなの
とでもいうような余裕を感じます。
そして刑務所で面会に来たジュエルにタッカーが17回目の脱獄をほのめかすんだけど
そして彼はそうした
も、なんかすごくよかった。
そしてラストもすごく好きです。
刑期を最後まで終えて出所したタッカーは、ジュエルとともに暮らし始めるんだけど、結局その後も銀行強盗はやめられなくて、更に4件の銀行強盗を起こします。
最後に逮捕された際の警察官の証言によれば