『アリスとテレスのまぼろし工場』

好きはいたいって言ったけど、いたいの意味が違ってた


MOVIE三好で観ました!



  ⚠WARNING⚠

ネタバレはありません!

さすがに昨日公開したばかりの最新作をネタバレするほど野暮じゃありませんよ!

と言いたいところでしたが、さすがに無理でした!

なので、申し訳ありませんが少しネタバレがあります!

かなりふわっとしたものにはなっていますが、ご了承ください!

その分、何とか完成させたこともあって、鮮度が良くて瑞々しいですよ(笑)




なんだよ!せっかく新居の話を見に来たのに!



新居のお話はまた次回でお願いします!




簡単な概要?


1992年冬、突如起こった見伏(みふし)町の製鉄所の爆発事故


その影響で何故か町は外界から隔絶され、さらに時が一切進まない町になってしまった。


もしも町が元に戻ったときに、変化していると齟齬が生じて戻れなくなってしまうかもしれない。

だから、この町では変化することを禁じる。


というルールの元、変化しない町で、変化を許されない同じような毎日を繰り返す人々。

ただただ退屈で、世界を見ることも、将来を夢見ることも、生きることも、死ぬこともできずに、ただ在り続けるだけの日々。

それからどれぐらいの月日が流れただろうか。


14歳の少年、菊入正宗も



少し気になるけど大嫌いなクラスメイトがいたけど


変わらない、ただ在り続けるだけの日々を過ごしていた。

しかし、正宗は一人の少女と出会う。


無邪気で変わった匂いのする、オオカミのような少女


そんな少女との出会いが、正宗を、そして正宗たちを変えていく。


しかしこの町では変化することは許されない。



変化することは罪



だけど、それでも・・・

この衝動は止められない


恋という名の衝動は-


たとえ、世界を壊してしまうとしても-



岡田麿里監督第二作目となる、完全オリジナルアニメ映画です!



『アリスとテレスのまぼろし工場』予告編 




ここから本編?


珍しく、ここまでは頑張ったんじゃない!?








いろんな気持ちが湧き上がった。


そんな感じでした。


とりあえず大前提として言っておくと、今作は・・・


つまらなかったですw


岡田麿里監督第一作目となる


    

『さよならの朝に約束の花をかざろう』



でも若干感じましたが、今作はまず素直にキモいって思ってしまいました。

多分この監督はこういうのが好きなんだろうね。

いや、なんというか幼い(見た目の)母親とか、ちょっと歪んだ恋心みたいな・・・

特に今作の最終盤とか・・・

だとすれば、わたしこの人の感性とは合わないんだと思う。



そして、恥ずかしかった。


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これが若さか・・・


とでもいうような青臭さというか瑞々しさというか・・・

そういったものに満ち満ちていて、何だか観ていて落ち着かないというか、こそばゆいというか、


こういう明るくからっとした恥ずかしさwではなく


なんか暗くてジメっとした恥ずかしさだったなあ。



だけど、ほんの少し羨ましくもあった。

14歳の頃っていうと

中学2年生~3年生の頃


わたしの人生の中に2つある、最大の暗黒期の一つ。

その時代にそんなふうに生きられなかったわたしにとっては、たとえ絶望的な状況であったかもしれないけど、人を当たり前に好きになって好かれる、それだけでも羨ましいと思えたな。



そして、ジメっとした熱さを感じました。

その熱さは雪をも溶かすんだけど、溶けた雪で濡れてしまって少し嫌だなって思うような熱さ。

例えば終盤は色んなエゴにまみれていて、誰もがそれを押し通そうとする。

言ってることや行動は、物語の終盤!って感じがして(やや欠けるけど)盛り上がって勢いもあって、一見とても熱いの。

でも冷静に考えると、だいたいみんな、かなり気持ち悪いんだ・・・



全体的に幻想的な雰囲気の映像で包まれているんだけど、空がひび割れるように意図的にひびが入っていて、そこから滲み出るキモさや若さがまとわりついてくる。

それは人によってはあまずっぱかったり、ほろ苦かったり、エモかったり(笑)するんだろうけど、わたしは気持ち悪くて居心地が悪くて、恥ずかしくって落ち着かなくて、それでもほんの少しだけ羨ましいと思うような気もして、とにかく色んな気持ちが湧いてきた。


なのにちっともおもしろくないというw


それでも不思議と目が離せなかったんだよなあ。



多分、おもしろいとおもわなかったのは、わたしの好みや感性の問題なんでしょうね。

絶望的なディストピア世界なのに全然殺伐としていなくて、少なくとも平和ではあったから、もっと殺伐としてもいいのにー、って思っちゃうのよ。

それこそ


狂気にまみれた!!



あれこれディストピア!!


みたいなのがほしかった(笑)


というのは冗談で、もちろんそんなの絶対ないのは分かっていたけど、それでもあまりにもお行儀がよすぎたような気がします。
それとも・・・

私が有能だったからだよ!!


ということでしょうか(笑)?
ただ、実際この人はクソだけど、一点においては有能だった。
絶望的な状況でも、この状況なりに精一杯楽しませてもらうよ!と、いち早く後ろ向きに前向きな方向転換する切替の速さは決して嫌いではありません。
それも一つの変化で、現状に思うところがあるならば、痛みや苦しみを伴いながらでも、変化を恐れず突き進まなければならない。
ぐだぐだと、あーだこーだ出来ない理由やだめな理由をならべ続けていても、何も解決しないし何も進まないからね。

いつでもどこでも何度でも人は変われる、ということ?



ということで、映像は文句なしに美しかったけど、正直かなり好みが分かれる作品だと思います。

ところどころ


ん??

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って思う部分もありました。

普通自動車免許はいいの?とか、この人たちは気持ちが揺り動かされて変化しているわけじゃないの?とか。

まあ、そういう細かい部分はともかく、まず大前提として


キモいと感じるか否か。


ここでまず大きく別れてしまうのではないでしょうか?

わたし自身は0か100かでいうなら30です。


結構キモいと思ったし、観ていて恥ずかしかったです。


ただ、それでも好きという衝動が抑えられないものだということは痛いほど分かるし、好きになるのに理由がいらない、理由なんてないというのも痛いほど分かる。


理由がないから恐ろしい


とはよく言ったもので、だから後付であってもなんとか理由をつけたりするけど、そんなん何でもいいし、どうでもいいんだろうなあ。

そして、好きは必ず痛みを伴う。

そういや、昔の人が言っていたね。


霊能者 伊千佳の方(1899-1951)

誰かを好きになるのは傷つくことで、誰かに好かれるのは傷つけることだ



霊能者の言う事なんて胡散臭いだけだけどw



それでは

今日も来てくれてありがとう♡

バイバイ!またね♡




  次回予告

あの人、あんなところで何してるんだろう?



やめろ!俺を見るな!見ないでくれ!!



はたしてその視線は本物なのか

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※事情により予定を変更する場合があります。