まえがき


フィントロールというフィンランドのメタルバンドをご存知でしょうか?
多分そんなに知名度は高くないかな···?
フィンランドの民謡ポルカを取り入れた、独特なノリな曲が特徴的です。
曲の内容は、フィンランドの伝説、おとぎ話をベースとした
トロールと聖職者たちの激しい戦いを描いた物語が中心となっているそうです。

当然言葉は一切分からないんですがw

ちなみにフィンランド語ではなくスウェーデン語なんだとか。
百聞は一見に如かず、とりあえずMVをのっけておくので、よかったらぜひ。

ちなみに全編デスヴォイスにつき注意です。


ほんとはトロハマレン!!でお馴染みの
『TROLLHAMMAREN』をのっけるのがよかったんだけど、
画質があまりよろしくなかったので、気になったら聴いてみてください。
曲もそうなんだけど、この独特な世界観がわたしは好きで、中でも


この曲はMVも含めて最高です♡

『ドロヘドロ』なんかもそうなんだけど、こういう混沌とした感じがなんか好きです♡
なに?
わからんだと!?
ならコルピクラーニでも聴いてな!
あれもいいし、デスヴォイスもないから聴きやすいぜ!

ちなみにこの前の面談の時に、わたしが髪を伸ばしたり爪を塗ったりしているのは

メタルの影響だと思っていたそうですw

まあ、わたしなんてしょせんその程度だし、

そもそもメタルも最近あんまり聴いてねーよ!

というわけで、今回はこの作品は絶対に観る!!
と決めた段階で、先に前書きを完成させたこんな映画のお話になりまーす。

  『マッドゴッド』

刈谷日劇


考えるな、感じろ!


 簡単に言うと…

ある目的のために地下を降っていく一人の人間。

その眼前に延々と繰り広げられる地獄絵図を描いた


ストップモーションアニメ


というお話になります。


  ⚠WARNING⚠

ネタバレがあります!

気分を害す考察もあります!

多分『JUNK HEAD』の方が観やすいから、

戻って『JUNK HEAD』観た方がいいかも!


ババアは『JUNK HEAD』観てねーだろ!






これ、名古屋のセンチュリーシネマで公開されていて、気になってはいたんだけど、

上映時間も微妙だったし、どうするか迷っているうちに終わってしまいました。

でも、頭のどこかであそこなら後から上映するんじゃ···と思っていたら

しっかり上映してくれました♡

刈谷日劇さん、いつもありがとうございます♡

で、『夜明けの夫婦』を観たときに予告編がながれて、

完全にわたし好みな雰囲気だったので、絶対に観よう!と思っていました。



実際に観た感想



難解オブ難解。

張り巡らされたメタファー!!


理解できたなんて口が裂けても言えません!!

そもそもだよ?

特殊効果の“神”が構想30年をかけて作られた作品だよ?

頭の弱い、よーわからんおばさんごときに理解できるはずないじゃんw

いや、そもそも理解できている人なんて、特殊効果の“神”だけなんじゃない?


まさに、神のみぞ知る



なんかねえゲームなんだけど、わたし『Bloodborne』が頭に浮かんだのよ。

『Bloodborne』って物語がとんでもなく難解で、全く理解できなかったんだけど、

考察勢の方たちはちょっとした台詞だったり、

ムービーの些細な部分だったり、

アイテムテキストを駆使して物語を噛み砕いて、構築しながら考察するんだって。

でも、正解が公式に明示されているわけではないから、

それが正しいのか間違っているのかもわかんないの。

そんなことが浮かびました。


HUNTED NIGHTMARE

『Bloodborne』よりメルゴーの乳母


ちなみにこの『マッドゴッド』、物語の説明が一切ないばかりか

セリフすらありません。

どう解釈するか、完全に委ねられています。

早く答えを出せ!!



とはいえこの作品、つまらないわけでも、途中で寝ちゃった♡

というわけでもありません。


あまりにもおぞましく、グロテスクな映像



徘徊する異形の生物たちによる、弱肉強食の世界



“死ぬためだけ”に生み出される、人間もどき



子どもじみた無邪気な残酷さ



繰り広げられる悪意と殺戮



最早ディストピアなどではなく、地獄そのもの



それらに圧倒され

あっという間の84分でした。

ストップモーションアニメということで、これを手作りしたんでしょ?

一部CGが使われていたり、実写もあるとはいえ


控えめに言って頭おかしい(褒め言葉)です。



この狂いきった世界観は、この映画でないと堪能できないと思います。

ストップモーションアニメですが、かなり残酷な場面もあったりしますし、

なかなかにグロテスクだし、

これぞまさにカルトムービーなんだけど、

それでも


一見の価値はあると思いますよ!!


ただし、わたしはまったくオススメしないけどねw

もう一度観たいか?と言われれば、


積極的には観たくないですw

それでも忘れた頃にまた観たくなるんだろうな···w



それでは

最後にわたしなりの解釈を別でのせるので、ここで一旦お仕舞い。

ここまで読んでいただいてありがとうございました♡

あなたに幸あれ♡



次回予告


この世に神はいないぜ!!



でも、映画には神がいる

夜勤前に観に行けたらね!


※事情により予定を変更する場合もあります。




  おばさんのネタバレと考察のようなもの


⚠閲覧注意⚠






こういうことを書くと怒られるかもしれないし、

信心深い方には失礼かもしれないけど···


わたしは1mmも“神”を信じていません。


『屋敷女』とか、そーいう意味での“神”は別よ。

ただ、もし“神”が存在するのであれば、


中指立てたくなるほどのクソガキ


だと思っています。

恐ろしいほどに身勝手で気まぐれで残酷で悪い意味で無邪気。

『マッドゴッド』は冒頭で多少バベルの塔をモチーフにしていることがわかります。

さらにレビ記の引用があり、そこで語られることは


どこのサイコサスペンスですか?


というような内容。

まさに“狂気の神”です。

そんな“狂気の神”により、理由は不明ですが世界は滅ぼされ、荒廃し、地獄の様相と化します。

そして、人々は地下へと追いやられた。

とはいえ地下も地下で感想で少し触れたように地獄なんですが。

そんな“狂気の神”に一矢報いようと、一人の人間が最下層に爆弾を仕掛け


一度世界を終わらせて再構築しよう



と反逆する物語、といったところでしょうか?

結果として目的はあっさり潰されますが、その人間の体内から取り出した

異形の赤ん坊のような生命体を材料に、


今度こそビッグ・バンが引き起こされ、世界は再構築される···



かと思いきや、それすら許されなかった。


たった一柱の“狂気の神”によって。

それは、地獄を彷徨うどんな異形よりも、地獄そのものよりもおぞましく、

一切の情けがない。


まさに“狂気”


そんな、姿すら見せない“狂気の神”が裏で跳躍する、


新時代のクトゥルフ神話!!


ということで、いかがでしょうか?(笑)


そんな神はいらねぇ!!


やっぱりわたしが信じる神は


ベアトリス・ダルさんだけだなw


その女、凶暴につき