まえがき
『マッドゴッド』
刈谷日劇
考えるな、感じろ!
簡単に言うと…
ある目的のために地下を降っていく一人の人間。
その眼前に延々と繰り広げられる地獄絵図を描いた
ストップモーションアニメ
というお話になります。
⚠WARNING⚠
ネタバレがあります!
気分を害す考察もあります!
多分『JUNK HEAD』の方が観やすいから、
戻って『JUNK HEAD』観た方がいいかも!
ババアは『JUNK HEAD』観てねーだろ!
これ、名古屋のセンチュリーシネマで公開されていて、気になってはいたんだけど、
上映時間も微妙だったし、どうするか迷っているうちに終わってしまいました。
でも、頭のどこかであそこなら後から上映するんじゃ···と思っていたら
しっかり上映してくれました♡
刈谷日劇さん、いつもありがとうございます♡
で、『夜明けの夫婦』を観たときに予告編がながれて、
完全にわたし好みな雰囲気だったので、絶対に観よう!と思っていました。
実際に観た感想
難解オブ難解。
張り巡らされたメタファー!!
理解できたなんて口が裂けても言えません!!
そもそもだよ?
特殊効果の“神”が構想30年をかけて作られた作品だよ?
頭の弱い、よーわからんおばさんごときに理解できるはずないじゃんw
いや、そもそも理解できている人なんて、特殊効果の“神”だけなんじゃない?
まさに、神のみぞ知る
なんかねえゲームなんだけど、わたし『Bloodborne』が頭に浮かんだのよ。
『Bloodborne』って物語がとんでもなく難解で、全く理解できなかったんだけど、
考察勢の方たちはちょっとした台詞だったり、
ムービーの些細な部分だったり、
アイテムテキストを駆使して物語を噛み砕いて、構築しながら考察するんだって。
でも、正解が公式に明示されているわけではないから、
それが正しいのか間違っているのかもわかんないの。
そんなことが浮かびました。
HUNTED NIGHTMARE
『Bloodborne』よりメルゴーの乳母
とはいえこの作品、つまらないわけでも、途中で寝ちゃった♡
というわけでもありません。
あまりにもおぞましく、グロテスクな映像
徘徊する異形の生物たちによる、弱肉強食の世界
“死ぬためだけ”に生み出される、人間もどき
子どもじみた無邪気な残酷さ
繰り広げられる悪意と殺戮
最早ディストピアなどではなく、地獄そのもの
それらに圧倒され
あっという間の84分でした。
ストップモーションアニメということで、これを手作りしたんでしょ?
一部CGが使われていたり、実写もあるとはいえ
控えめに言って頭おかしい(褒め言葉)です。
この狂いきった世界観は、この映画でないと堪能できないと思います。
ストップモーションアニメですが、かなり残酷な場面もあったりしますし、
なかなかにグロテスクだし、
これぞまさにカルトムービーなんだけど、
それでも
一見の価値はあると思いますよ!!
ただし、わたしはまったくオススメしないけどねw
もう一度観たいか?と言われれば、
積極的には観たくないですw
それでも忘れた頃にまた観たくなるんだろうな···w
それでは
最後にわたしなりの解釈を別でのせるので、ここで一旦お仕舞い。
ここまで読んでいただいてありがとうございました♡
あなたに幸あれ♡
次回予告
この世に神はいないぜ!!
でも、映画には神がいる
夜勤前に観に行けたらね!
※事情により予定を変更する場合もあります。
おばさんのネタバレと考察のようなもの
⚠閲覧注意⚠
こういうことを書くと怒られるかもしれないし、
信心深い方には失礼かもしれないけど···
わたしは1mmも“神”を信じていません。
『屋敷女』とか、そーいう意味での“神”は別よ。
ただ、もし“神”が存在するのであれば、
中指立てたくなるほどのクソガキ
だと思っています。
恐ろしいほどに身勝手で気まぐれで残酷で悪い意味で無邪気。
『マッドゴッド』は冒頭で多少バベルの塔をモチーフにしていることがわかります。
さらにレビ記の引用があり、そこで語られることは
どこのサイコサスペンスですか?
というような内容。
まさに“狂気の神”です。
そんな“狂気の神”により、理由は不明ですが世界は滅ぼされ、荒廃し、地獄の様相と化します。
そして、人々は地下へと追いやられた。
とはいえ地下も地下で感想で少し触れたように地獄なんですが。
そんな“狂気の神”に一矢報いようと、一人の人間が最下層に爆弾を仕掛け
一度世界を終わらせて再構築しよう
と反逆する物語、といったところでしょうか?
結果として目的はあっさり潰されますが、その人間の体内から取り出した
異形の赤ん坊のような生命体を材料に、
今度こそビッグ・バンが引き起こされ、世界は再構築される···
かと思いきや、それすら許されなかった。
たった一柱の“狂気の神”によって。
それは、地獄を彷徨うどんな異形よりも、地獄そのものよりもおぞましく、
一切の情けがない。
まさに“狂気”
そんな、姿すら見せない“狂気の神”が裏で跳躍する、
新時代のクトゥルフ神話!!
ということで、いかがでしょうか?(笑)
そんな神はいらねぇ!!
やっぱりわたしが信じる神は
ベアトリス・ダルさんだけだなw