『空の青さを知る人よ』
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井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る
あらすじ
山間部の田舎町で暮らす、あかねとあおいの姉妹。13年前に両親を事故で失ってから、あかねは両親の代わりにあおいの面倒を見てきました。あかねはあおいのために色々なものを諦めて暮らしてきましたが、あおいはそんなあかねに対して負い目を感じていました。そんなあおいの前に、一人の青年が現れます。それはかつてのあかねの恋人だった慎之介。13年前と変わらぬ姿でした…。
というあらすじになっています。
WARNING
ネタバレはなしでいいかな。
ただ、全然関係ないことを書くので、そんなの嫌だなーと思ったらここで戻ってね!
あまずっぱくて、ほろ苦くて、少し恥ずかしい…
そんな映画でした。
おばさんには照れくさい部分もあったかな。
確かにこの映画は若い人よりも、少し年をとった人の方がくるものがあるだろうね。
若い頃に何か大きな夢を持っていた人なんかは特に、ね。
若い頃って多くの人はなりたい自分があるんだろうけど、努力するかしないかは別として、大抵の人はなりたい自分になれないんじゃないかと思います。
様々なタイミングで、様々な理由で、何かを手放したり諦めることになるんじゃないかな。
手放さずに諦めなかった人も、いつまで夢見てるんだ!現実を見ろ!って圧力に押し潰されてしまう。
そんなことが当たり前に起こっているんじゃないかな。
もちろん、それでもなりたい自分になれる人もいるけど、それは本当にごく一部。
悲しいことだけどね。
若い頃のわたしは、夢なんかなかったし、ずっとなりたい自分がわからなかった。
ただ、一日一日をやり過ごすだけだった。
ずっと自分は異常なんだと思っていて、だけど異常だと思える自分の本音や気持ちを消すこともできないから、必死で抑えつけていた。
今でも夢なんかないよ。
だからもし、本当にあるなら来世に期待するしかないんだけど、それでも今はなりたい自分がようやく見えてきた。
すごく薄っぺらなんだけどこの映画を観て、なりたい自分になれるようにやれることはやって、生ききらなきゃな、って改めて思いました。
NakamuraEmiさんが『Rebirth』っていう曲の中で
「なりたい自分が皆あるだろう なれない理由を皆並べるだろう」って歌ってるけど、なれない理由なんて並べたってしょうがないと思う。
「風に吹かれてみてはどうだろう ぐらつく自分なんて嫌だろう」
うん。
今でもクソみたいなもんだけど、それでも多少はマシになったし、以前の惨めな自分には戻りたくはないな。
望んでいた形ではなかったにしろ、ちゃんと音楽で生活できるようになったしんの(慎之介)は立派だったよ。
そして、信じ続けたあか姉(あかね)も、とても素敵な人でした。
きっと誰かにとって救いになってくれる、そんな映画だったと思います。
少し青臭くて照れくさいけど、いい映画でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございました♡
再見♡
最後に、この映画を観て心に浮かんだこんな曲を紹介して終わります。