3連休ですが、まあ暇人でやることないんで観に行っちゃいました♪
もちろん映画ですけど。
今日はちょっと、いやだいぶアレな作品です。



  『セルビアンフィルム』



 「人でなしの映画」

以前レンタルして一度だけ観たんですが、正直あまりにも衝撃的でなんとも言えない気持ちになりました。
不謹慎の極みでもうお腹いっぱい。
少し前に『哭悲』を見終わった後、『セルビアン・フィルム』を超えたんじゃないかと思ったけど、冷静に考えるとそうでもないような気がしてきました。
いや、どちらも不謹慎の極みなんですけどねー。
少し前から再上映されていたんで、もう二度と観れないかもしれないし、せっかくなんで急遽観に行くことにしました♪


 あらすじ

かつてポルノ男優としてその名を馳せたミロシュ。しかし結婚して子供が生まれてからはスランプに陥り、現在はまったく仕事がありません。全盛期に貯めた貯金を切り崩しながら、翻訳家の妻の収入でなんとか日々を過ごしていました。ある日、以前共演したポルノ女優から超大作ポルノへの出演を打診されます。そして、ミロシュの大ファンでありポルノこそ究極のアートだと熱弁する男ヴックミルと会うのですが…


WARNING

ネタバレもありますが、それ以上に内容がアレ(詳しくは書かないけど)なので、苦手な方は絶対に引き返してくださいね!
















 


やっぱり不謹慎の極みでした。
ヴックミルのいう究極のアートとはポルノ+バイオレンス+拷問(映画内では拷問シーンはなくて、事後のシーンしかないけど)+異常性癖+スナッフフィルムなわけで、正直常人にはまったく理解できないもの。
ん?そんなにヤバいか?って思う玄人の方もいるとは思うんですが、想像の3倍はDANGERです。
残念ながら詳しくは書けないけど、

少女の前で女性に暴力をふるいながら…とか


新しいジャンル、ニューボーイポルノ(完全に頭おかしい)だ!…とか


歯医者さん(じゃないけど)に治療された直後に…とか


からの「これこそ、しあわせなセルビア人家族だ」


なんですよ。
完全に狂ってるんですよ。

ブラボーじゃねーんですよ。


そんなものを求めるヤバい奴らの為にヴックミルは究極のアートを撮っているとのことですが、ヴックミルはもちろんカメラマン兼ポルノ男優たちも、むしろノリノリ。
いや、サングラスにスキンヘッドの運転手兼カメラマン兼ポルノ男優のアイツは、淡々と仕事をこなすプロフェッショナル感が出ていたけど。
そんなプロフェッショナルな彼も最期は…
てか、完全に忘れてたけど『セルビアンフィルム』も『哭悲』と同じことしてんじゃん!
まあ『哭悲』と違って、こっちは武器として使ってたけどな!


とにかく悪夢のような内容の作品です。
そう、悪夢なんです。
『哭悲』が地獄なのに対して『セルビアン・フィルム』は悪夢なんですよね。
しかもたちが悪いことに、笑いがないんです。
この手の映画はなんだかんだ笑える部分があるわけで、『屋敷女』だって巻き込まれたかわいそうな青年とか笑えるとこあったじゃん。
『マーターズ』だって…いや、『マーターズ』はなかったかも…
とにかく笑えない、悪夢のような映画なんです。


ミロシュたち家族は悪夢のような結末を迎えるわけですが、実はその結末すら本当の結末ではありません。
悪夢はさらに続くわけで、一体どこまで広がっていくのかわかりません。
本当に救いのない映画です。


大まかな内容は覚えていたし、そんなに何も感じないかなーと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
やっぱり「これこそ、しあわせなセルビア人家族だ」は不快感がすさまじかったし、ニューボーイポルノはこんなにヤバい映像だったっけ?
とにかく本当に気持ちが沈んだよ!
『哭悲』と比べてばかりで申し訳ないんだけど、やっぱり不謹慎さは『セルビアンフィルム』の方が上でした。
もうお腹いっぱい。
『哭悲』はまだギリギリ仲良しさんたちとわいわい観れるけど、『セルビアンフィルム』は本当に無理。
ただ、どちらもすごい映画なのは間違いないです!
どちらも100点!


しかしなんでお金払って不快な気分になりに行くのだろうか…
ほぼ満員御礼だったし。
人間ってのは本当に不思議な生き物だよ。
そーいえば、もう何年も前に日本は世界で一番たくさんのホラー映画が公開される国だ、って聞きました。
近年は色々とうるさいけど、いつまでもこういう最高に不謹慎な映画を映画館で観れる世の中であってほしいよ。


最後まで読んでいただいてありがとうございました♡


追伸、映画観終わったあと、カード会社から電話が。
「第三者が不正に利用しようとした痕跡が…」
なんてことだ!
現実は最高にホラーじゃないか!



予告編で面白そうだった映画♡