わたし、音楽は好きなんですけど、自分で楽器を弾くことはできないんですよね。
中学か高校時代にギターを練習する機会があったんですけど、さっぱりでした。
その頃は全然音楽に興味がなかったし、センスもなかったしね。
でも、もし今楽器を習うなら…
ピアノを習いたい!
完全に日食なつこさんの影響ですけどねw
それはさておき、ピアノに文字通り命をかける人たちもいるわけで、今回はピアノに命をかけた少女のお話。





  『ノクターン』

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音楽は残酷なスポーツだ

 あらすじ

幼い頃からピアノを習っていたジュリエットはオシャレも恋愛も捨てて、青春をすべてピアノにそそいでいました。しかし、名門音楽校への進学はかなわず、今後どうすべきかを決めかねていました。一方双子の姉のヴィヴィアンはジュリエットほどピアノに打ち込むこともなく青春を謳歌していましたが、名門音楽校への進学も決まり順風満帆な様子。そんな姉に対してジュリエットは複雑な気持ちを抱いていました。そんなある日、同じ学校に通う天才ヴァイオリニストの少女モイラが自ら命を断ちます。ジュリエットは偶然モイラのノートを拾いますが、その中には栄光をつかむための方法が書かれていて…

というあらすじになります。
あいかわらずわかりにくくてごめんなさい。


WARNING!!

さてさて、この先は感想をネタバレありで書くので注意です!
いやだなーと思ったら戻って下さい♡






 














この映画、最初はダークなヒューマンドラマ、もしくはサスペンスな感じの映画かな?と思っていましたが、一応ホラー映画みたい。


ぶっちゃけ、モイラのノートに書かれていたのは

「悪魔と契約して才能開花しちゃいなよ!」

ってことで、実際ジュリエットもノートのおかげで才能が開花するんだよね。
ただ、才能が開花するだけならよかったんだけど、ジュリエットはどんどん傲慢になっていってしまいます。
それこそ、望むものすべてを手に入れようとするかのように。
それが、契約によるものなのか、ジュリエットの本質なのかはわからないんだけどさ。


そう、この映画はわからないんです。
悪魔は直接的に現れるわけではなく、ひょっとしたら全部ジュリエットの妄想だったんじゃないか?とも思えるようなえがかれ方をしています。
その辺りははっきりしません。
また、結末はジュリエットが学校の屋上(?)から飛び降りて自ら命を断つバッドエンドなんだけど、最後の瞬間にジュリエットは自分の演奏を聴いた聴衆の大喝采を浴びる幻覚を見るわけです。
才能を手にしたけど、引き換えに多くのものを失ったジュリエットにとっては、ある種の救いであったように感じます。
でも、それもどうかわからないんだよね。
幻覚が途中で覚めてしまっていたら?
結局何も出来ず、何者にもなれず、その他大勢にすぎなかったジュリエットは、自分の命が消えようとしている瞬間ですら誰にも注目されないままなわけで、それはきっと救いようのない絶望ではないかな?


ジュリエットは多分ピアノが好きだったんじゃないよね。
小さい頃は純粋に好きだったし、嫌いなわけじゃないんだけど、挫折を経験していつしか姉のヴィヴィアンに勝ちたい、という気持ちばかりになってしまったんじゃないかな。
ピアノはあくまでもその手段にすぎなくなってしまったんじゃないかな。
憧れもあったんだろうけど、いつしか嫉妬に変わってしまった。
だからこそ、ジュリエットはヴィヴィアンからピアノだけじゃなく、ヴィヴィアンに惹かれた人たちの心も奪おうとして、ヴィヴィアンから青春そのものを奪おうとしたんじゃない?
そんな挫折と嫉妬が導いた悲しい結末。


挫折と嫉妬に悪魔との契約という幻想を混ぜたような映画。
誰しも挫折もするだろうし、嫉妬もするだろうけど、それに囚われちゃだめだよね。
生きる糧にもなるんだろうけど、何事も行き過ぎはよくない!
でも、何かを極めるには他のすべてを犠牲にする必要があるのかなあ…
そんなことを思いました。

うわ!感想薄っぺら!


そんなわけで、90分ぐらいでさくっと観れるのでアマゾンプライムに加入しているなら観てみる価値はあると思います。
『ブラック・スワン』が好きなら、少し物足りないかもしれないけど、なおオススメ。
『ネオン・デーモン』は…少し違うかな?


ちなみにノクターンって聞くと、真っ先に
『真・女神転生Ⅲ ノクターン』

が浮かびますw

次に浮かぶのは
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』

だったりするわたしですw
どっちもいいゲームだよね♡


それでは
最後まで読んでいただいてありがとうございました♡