Don't Think, Feel!
これはかの名作〝燃えよドラゴン〟の名言なのだが
この言葉はかっぱ三郎も例外ではないだろう。
「上半身は人間で下半身が馬という、なかなか通好みな姿の生物を見たんだ」
かっぱ三郎は、かつて僕のインタビューにこう答えたことがある。
「そしてその生物をモチーフにしたエフェクターを手に入れたんだ」
「もちろんコピーモデルだけどね(笑)本物は高すぎて手が出ないよ!」
本当にパクった!聖典を求める人々に、PRIESTは再びあらたなる聖典を捧げる。彼らは、本当にパクった!
「実は本物を使った事が無いんだ。なのでこのコピー商品もどこまで本物に似てるのか分からない」
「例えると、有名人激似!といった類いのAVを見る事があるが
その有名人と実際ヤッた事も無ければセックスを見た事も無い我々に一体どうしろと言うんだい?(苦笑)」
「そういう時、その有名人に似てるかどうか?よりこの作品は実際使えるのかどうか?そこに重きを置く事に我々は気付かなければならない」
AEROSMITHが依然として新鮮な気持ちで「Dream On※意訳:コレ抜けるよ!」と叫べるのは、その純粋な心に忠実だからである。AEROSMITHに感動したファンもまたしかりである。
「3種のクリップモードを搭載し、幅広いサウンドメイクが出来るとの事なんだが」
「切り替えにイチイチ裏蓋を開けなければならないのが非常に手間がかかるんだ」
「いうなれば、プレイ中に延長や追加オプションを頼む事があるのだが」
「フロントに内線ではなく直接伝えに行かなければならない時と同じ様に手間でね・・・」
ドラマティックな30分の極限に挑む延長
そして涙を誘う感動的な追加オプション。あーっ、これがハード・ロックなんだ!!
「で、切り替えながら思ったんだ。コレ意味なくね?とね」
「気持ち悪い生物をモチーフ(コピー)としたエフェクターなんだから、ノーマルタイプを使う事に意味があるのでは?とね」
「というかノーマルタイプが一番使いやすかったんだけどね(爆笑)」
「何回もチェンジを要求して、結局一番最初の嬢が良かったな・・と後悔した夜を思い出したよ!」
「ツェッペリンにそっくり、いやツェッペリンそのままじゃないか」と言う奴もいるだろう。
だけど「チェンジは2回まででそれ以上は有料です」と胸を張れる完成度がここにある。
「使ってみての感想は、音に太さと艶があるといった具合かな?音圧もグッとくるし、私の壊れかけのアンプ©德永英明のブースターとして優秀なエフェクターだ。とても素晴らしいよ!!」
「ところで、前の持ち主が貼ったと思われるテープライターなんだが」
「コレ、LEBELじゃなくてLEVELじゃね?」
「もちろんこの誤字も音に多大なる影響を与えているのは事実だ」
この誤字はハード・ロック新時代の息吹きを感じさせる。
メロディ至上主義を打ち出したヴァンデンバーグは新時代に確たる足跡を残すに違いない。
【’24.7.14 伊東性測/SEI-ITOH】