えー、稲河純次と申します。
数年前に知り合いから聞いた話なんですがね、仮にこの方、kっぱさんとしときましょうか。
kっぱさんが20代の頃、中学時代の友人数名と酒を飲んでいた時の事。
中学の同級生女子が某本サロで働いていると友人が言ったそうなんだ。
この女子、中学時代は真面目な子で、そんなトコで働くなんて絶対ありえない!と皆口を揃えた。
しかしこの友人、頑なに絶対本人だ!と言い張ったそうでねぇ。
こうなれば、とkっぱさん。確認しに行く事になったんだ。
そしていざお店へ。
地下に降りる階段をコツッコツッコツッと降りていく。そしてギィ~ッと扉を開けて中へ入った。
すると薄暗い店内の奥に案内され、店内廊下で待っていたんだ。
「本人が出てくるか分からないよなー。ヤダなー、本人じゃなかったらヤダなー。」
そう考えてたら、廊下の奥からヒタヒタヒタっと足音が近づいて来る。
暗くて顔がはっきりと見えないが、どうやら女性の様だ。
「お待たせしました~。どうぞ~。」
と、ベニヤ板で仕切られた簡易的な部屋へ連れられていったんだ。
部屋は裸電球のみの照明でねぇ。kっぱさん、薄暗い中
「顔が見えないな~。暗いなー、怖いなー。」
そう思いながらも段々と目が慣れていく。そして嬢の顔を見てみる。
間違いなく本人
本
人
な
ん
だ
「うわー、やっぱりそうだったのか~。ヤダな~。マジかー、ヤダな~。」
そう内心呟きながら軽く一杯お酒を頂く。
ゴク、ゴク、ゴク・・・。緊張と驚きで酒の味がしなかったのを覚えてるそうでねぇ。
「このお店は初めてですか?飲み会の帰り?」
と、嬢が言ったそうなんだ。するとkっぱさん
「店は初めてでも会うのは久しぶりだろ・・・。」
と思ったってねぇ。
そして数分が経ち、会話もそこそこに嬢の仕事が始まった。
嬢の仕事が終わり、kっぱさんは帰る準備をした。
ギィィィっと部屋の扉を開け、店の出口へトコトコトコ・・・・と向かっていった。
地上へ上がる階段のドアの前で嬢が
「今日はありがとうございました。気を付けてね。」
とkっぱさんに言ったそうなんだ。
そして扉を開けて階段を上がろうとしたその時、嬢がkっぱさんの肩に手を伸ばし、背中越しに耳元でこう囁いたんだ。
「これ以上誰にも言うなよ。」
kっぱさん、酷く狼狽したらしい。そして嬢に聞き返した。
「え?な、なな何を?」
すると嬢がこう言ったそうなんだ。
「〇〇(友人の名前)から聞いたんだろ?お前らマジで頃すよ?」
「ぼ僕、何もしし知りませんせんけど?」
と、kっぱさんは逃げる様にそう告げてそそくさと帰ったってねぇ。
いや~、本当にこんな事ってあるんですねぇ。
まさにBaby, baby教えてくれ
こんなことってあるのかい?ってね、えぇ。