「これは自虐的だ」「日本が悪者過ぎる」等々、
いろいろな意見が出た。
昨夜の「青い棘」最初の本読みでの出来事である。
「日本だって戦争せざるを得なかった」
とか、
「今の領土問題を考えたら中国ってひどいよなァ」
「韓国のやり方を考えると・・・」
云々、様々な意見が出た。
バカボンのパパではないが、
「これでいいのだ!」
喧々囂々、侃侃諤諤やり合うのはいい。
ただしどちらかの意見に集約されなければいい。
それにもう一つ。
「青い棘」は、
小学校教員として戦時教育に携わった三浦さん本人が、
悔恨と自省の念を、作品を通して吐露したものである。
劇団では、それを脚色した。
三浦さんおその考えを正しいとも正しくないとも言っていない。
ま、これからの稽古の中で、
議論がどのように展開されていくか楽しみであると同時に、
本番が終わっても尚、議論が続くような作品に仕上がることを期待したい。
最近の演劇作品には、このような激烈なものが少ないから、
一層そのように思うのかもしれない。