妹の連れ合いが世を去って2ヶ月になる。
一人になった妹から電話があった。
人生に孤独はつきもの。
1人でいて寂しいのは当たり前なのだ。
だが、
1人の時とは違い、
2人でいて味わう寂しさは一層深いものになる。
1人でいて感じる孤独は自らの心によって慰めることができても、
2人でいて味わう寂しさはそうはいかない。
それはお互いの悩みなのだ。
相手の寂しさに寄り添いたいと思いながら、
なかなかそれを出来ないのも人間なのだ。
だから人は孤独からは逃げられない。
ただ、
きみが寂しいときは、
相手も寂しいときだということをわかって欲しいと思うのだが・・・
2人でいるときは、そうも行かなかったろう。
だが、どうだ?
今また一人になって・・・
その妹から、
「元気?」
そして、
「がんばってよ」
という電話だった。