身近なものに心を向けたい季節だ。
季節が風にのってやってくる。
金木犀の香りだ。
自転車で虎ノ門から溜池山王へ向かう。
信号で止まり、ついた足元に
珍しく日本タンポポの小さな花があった。
踏まないよ・・・安心しろ。
上目づかいが気になるなァ。
貴公の名前を拝見したことがある。
蒲公英
爵位でも持っているのかと驚いたことがある。
土筆(つくし)、蓼(たで)、露草(つゆくさ)、薺(なずな)・・・
どれをとっても庶民的だ。
ギシギシなど漢字名が出てこない。
それに引きかえ、
雑草とは思えない立派なお名前をお持ちでいらっしゃる。
「元気でいらしてくださいたんぽぽ様」
最近少しずつ復帰してきた
日本タンポポの可憐な姿
敬意をもって挨拶をした。