ぼくは、ぼく等は・・・ | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

いま、ぼく等にできることは何だろう。


ことばで元気を届けることもできない。


パフォーマンスでも、


モノでも・・・

ほんの真似事しかできていない。


ここで自分は何を専門にしているのかを考えてみました。


演劇こそ、ぼく等の専門ではないか。


言い換えれば、

ぼく等は「心」の専門家だ。


演劇を創るとき、

劇場には数百人の人々が集まってくれる。


しかし、

ぼく等は「ひとり」を相手にして演技をする。


「いち」対「いち」・・・あなたとぼく、ぼく等一人一人です。

1対1の世界なのです。


何十人、何百人を相手に創るお芝居もあるかもしれません。


しかしぼくが相手にできるのはあなた一人です。

何を届けるのも、あなたひとりに・・・です。


舞台と客席は1対1に世界です。


そこでつながり合えるのは「心」だけです。


「役を創る」・・・創造内容の表し方に窮した人のことばではないでしょうか。

「心づくり」=「役づくり」


相変わらずの牽強付会・・・?

いいでしょう。

少なくても、ぼくの、ぼく等の創る演劇作品は、こうして舞台にのるのです。


だから、眼に見える何ができていなくても、

被災地の皆さんと心でつながりたい・・・

切に思っています。
劇団アドック創立10年を迎えました!
       9月上演予定の「母」

この作品を通して、この思いを精一杯表現したいと考えています。