神宮外苑から代々木へ。
その通りは銀杏並木である。
天を突くような絵画館前の並木。
突き当りを左折して千駄ヶ谷へ抜ける。
そして・・・きょう!
いい天気だ。
国立競技場から東京都体育館、
・・・・と、
葉のほとんどが落ちた並木の中に、
一本の銀杏だけが美しく金色に輝く葉を
保ったまま立っているではないか。
・・・お~ッ、すごいじゃないか!
「何故?」
と声をかけたくなる。
そのちょうど目の前が、
我輩が月一度は通っている病院がある。
「おい、お前ら・・・おれは頑張っているぞ!」
とでも言いたげに、
たった一本だけ葉を落とさずに堪えている。
・・・そして、
「しっかりしろよ!」
と今にも言いだしそうだ・・・