また言った・・・
以前入ったことのある中華店で
定食とアラカルトの角煮を頼んだ。
一年ほど前、ここで食事をした時、
同じような食事を頼んだことがあった。
その時、焼豚を持ってきて、
「角煮になります」と言われ、
「これ、本当に角煮になるの?」
後で思えば、「これ、違うんじゃない?」
といえばよかったのかと、
自分の言い方を反省した。
目の前に焼豚が置かれ、
それをジッと睨んででもいれば角煮になるの?
・・・というような意地悪な
言い方だったかもしれないという反省だった。
間違いに気付き、
改めて正真正銘の角煮を持ってきて、
「角煮になります」と言われ、
「もうなってるよ」
と言ったことで、反省×2になった経験である。
当時を省みて、
きょうは何があっても親切に丁寧に対応しよう・・・
これは年をとった証拠かもしれないが、
揶揄るような言い方には注意しよう・・・
ひとり納得した思いで水などを飲んでいた。
「お待たせしました。
野菜たっぷり定食と角煮になります」
「・・・・」
何も言わなかった。
店員は以前と同じ男ではなかった。
発音や言い回しは中国人かもしれない。
店長かオーナーに教えられたままを
口にしているのかもしれない。
食事を味わうでもなく、
あゝか、こうか・・・その実態もわからないまま
頭の中で、推測をこね回しながら食べ終わり
店を出た。
一年前に我輩が言ったことは何だったか、
あの店にとって何でもなかったし、
人が変わっても何の変化の兆しすら見えない。
あの店は食事をする店で、
正確なことばを云々するところではない・・・
これが「正解になります」が正解かもなァ・・・