なるほど・・・ | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

知人に合って立ち話をした。


「伊藤さんが言っていた言葉があるでしょう?」

「・・・どんなこと?」

「いや、娘が家に帰ってきて・・・」

と話す内容は次のようなことだった。


娘の長男がリストラにあって再就職先を

探していたが、なかなか決まらず、

夫婦同士の関係もギクシャクしたらしい。


結婚後、「お前は家にいろ」と、

専業主婦にさせられ15年も経って、

今度は働きに出ろと言い出したのだという。


自分の中にくすぶっていたことでもあり、

以前の友人を訪ねたりして仕事を探したが、

全部空振りに終わったという。


夫から、「真剣みが足りないからだ」

といわれたのがきっかけで・・・プツンっと切れた。


勝手な言い方にあきれ返って実家に戻り、

「離婚も考えた」と泣きつかれたらしい。

その言い方に愛想をつかしただけではなく、

憎らしくて顔も見たくなくなったという。


長い人生の中には、

思いも寄らないことが待ち構えていることもある。


ひとは愛する時には、

いずれ憎むことがあるかもしれない・・・

そう思って愛せ。

また、

ひとを憎む時も、

いずれは愛することになるかもしれない・・・

そう思って憎め。


・・・そこで思い出したのが、

ぼくが言っていた言葉だという。

(受けうりのことばだが)


この言葉を言って娘を諭したという。

すると、「そうね、努力し直してみる」

といって帰っていったという。


そして昨日、

二人一緒に仕事が見つかったという

知らせが来たというのだ。


長々と説教しても役に立たないこともあれば、

数行の言葉で相手を変えてしまう場合もある。


その話を聞いて、

「なるほど・・・」

本当は我輩は饒舌な方だ・・・


一つのことが、

実践を通して巡り返ってきて、

「なるほど・・・」

を、くり返すことになったむっ!!